一陣の光さんのレビュー一覧

表題作の単行本を購読しましたが続きが気に
なって…な”秋津貴央”先生・表題作の第六話。
読んでいて印象的だったのは、オカン味溢れ
る”五十嵐舞”との出会いを回想する”三家環”
の姿。初めての一人暮らしで、自分の食事を
上手く作れず、心細くなっている”三家環”を
印象的に描いていました。
本表題作が初連載とは思えない、キャラクタ
ーデザインの秀逸さと絵柄の緻密・繊細さが
記憶に残る”秋津貴央”先生、表題作の第六話。

少しだらしないヒロインがカラダを使ってオトコを
落とす”平間ひろかず”先生、comic快楽天ビースト
などに掲載された短篇七作品と本巻・描き下ろしの
後日譚との二本構成な短篇一作品へ、電子書籍のみ
収録の短篇「月極セックスフレンド」を収めた、自
身四冊目の単行本・特装版。
印象に残った収録作品は、ヒロイン”皐月”の休日は
実家でダラダラがお決まり。婚期を心配する両親へ
『孝介とケッコンする』と豪語する彼女に、当の本
人”孝介”は…な、短篇「出会いは16年前」。
読んでいて印象的だったのは、少しだらしないヒロ
インが意中のオトコを寝技で落とす、その展開のコ
ミカルさ。この読み味は”平間ひろかず”先生独自な
世界観で、軽快な読後感が味わえました。
コミカルな展開が記憶に残る、自身四冊目の単行本。

博多弁を操る美形ヒロインなど、女性キャラクター
が秀逸な”雲呑めお”先生、”comic快楽天”に掲載さ
れた短篇十作品を収録した、自身初の単行本。
印象に残った収録作品は、初めてのデートな男性主
人公”孝介”とヒロイン”ほのか”。努力家だけど要領
の悪い”孝介”の誠実さに惹かれている”ほのか”の少
し大胆な提案とは…な短篇「デートプラン」。
読んでいて印象的だったのは、性格や容姿が男性に
とって理想的なヒロインを構築する、”雲呑めお”先
生の技量。これが初の単行本なのに、冊数を重ねた
ベテラン作家のような作劇力にきっと、驚かれると
思います。
安定した作画力にも驚かされる、初の単行本。良作。

オンナの思惑・オトコの打算をストーリーに練り
込み、骨太な構成ながらカラミもキッチリ魅せる
”さんじゅうろう”先生、短篇・七作品を収録した
単行本。
印象に残った収録作品は、父親が起業したバイク
屋を女手一つで切り盛りしているヒロイン”麻美”。
が、商売上手とは言えず、資金繰りに窮している
ところへ、系列店への参加と、自身の彼女になる
ことをしつこく迫る”冴島”…な、短篇「父のお店」。
読んでいて印象的だったのは、登場人物の思惑を
キッチリ、ストーリーへと練り込み、骨太な作劇
としながらも、カラミそのものもが浮いてしまう
こと無く、見せ場として溶け込んでいる点。巧み
で老練な”さんじゅうろう”先生の作家性を感じま
した。ワニマガジン社系作家さん特有の華やかな
絵柄もまた記憶に残る、確かな読みごたえの一冊。

本巻で25号となる”comic E×E”は、四周年を迎えるアニバーサリー号。500ページ超の特大ボリューム。印象に残った掲載作品は、思い出したくもない過去から男性不信なヒロインを誠実なセックスで救った男性副担任…”ヘリを”先生、連休に女性と連れ立って旅行を計画するも気合が入りすぎて帰られてしまい一人旅な男性主人公の前に現れたのは…”水平 線”先生、ラブラブな彼氏とおうちデートなのにエアコン壊れて汗だくエッチ…”ここのえ蓬”先生などなど濃厚な一冊。

『義妹』というキーワードと多彩な設定が生み
出す”志乃武丹英”先生の世界観が遂に”義妹”シ
リーズ通算・十冊目を迎え、本巻に収録された
短篇「義妹100」をもって短篇100話目となる、
アニバーサリーな単行本。
印象に残った収録作品は、義妹”百”自身、気に
している陥没乳首と小さな胸を、根気と愛情を
もって育てる義兄...な、短篇「義妹100」。
読んでいて印象的だったのは、遂に、ひとつの
高みへと到達したところ。本巻のあとがきにも
『義妹』シリーズへ、新たなる展開を模索して
いる旨の記述もあって、”志乃武丹英”先生の世
界観がより深く、濃くなることが楽しみな一冊。

”kakao”先生が描く、競泳水着なヒロインが眼福すぎる”comic快楽天ビースト”2020年8月号。印象に残った掲載作品は、厳格な両親の期待を一身に受けて優等生を演じているヒロインの息抜きは…”立花なごん”先生、”関ヶ原美咲”が帰ってきた…”つかこ”先生、教師な男性主人公は授業も上手く指導できず仕事帰り如何にもギャルなヒロインに慰められる…”平間ひろかず”先生などなど、安心・安定なクオリティが味わえる一冊。

450ページ超の大ボリュームな”COMIC X-EROS”#85。印象に残った掲載作品は、課題に追われて夏休みを楽しめないヒロインの元に年下男子が現れて…”いづれ”先生、文武両道・クラス委員長な堅物女子のヒロインへ『カワイイ』という言葉の魔法で骨抜きにする男子主人公…”Ash横島”先生、文化祭の劇で主役を演じることになった男子主人公とヒロインですが恋人同士という役柄にぎこちなさが出る二人の解決策は…”北原エイジ”先生などなど、腰を据えて読みたい一冊。

”comic快楽天”に掲載された短篇を読んで、
単行本化されるのを、楽しみに待っていた
”翁賀馬乃助”先生、短篇・九作品と各短篇
の本巻・描き下ろしなアフターエピソード
を収めた、自身初の単行本。
印象に残った収録作品は、看護師という仕
事のストレスと、独り身の寂しさを自慰行
為で慰めていたヒロイン”水澤雪菜”の姿を
偶然、目撃してしまった男性主人公”國広”
は…な、短篇「蜜月」と「蜜月のあと」。
読んでいて印象的だったのは、登場するヒ
ロイン達の性格の良さ。前述した「蜜月」
の”水澤雪菜”がみせるサッパリとした気質
に、惹かれる読み手もいるのでは。
パキッとして、思いのほか、太くて濃い描
線から精密・緻密に描かれるパワフルなカ
ラミの描写力に、今後の飛躍・躍進を期待
させる”翁賀馬乃助”先生の初単行本。良作。

押しに弱い子や、異性へ積極的になれない子を
繊細に描く”もじゃりん”先生、デジタル配信さ
れている”WEEKLY快楽天”と、”COMIC快楽天”
に掲載された、短篇・七作品と三話構成な中篇
一作品を収めた、自身・通算三冊目の単行本。
印象に残った収録作品は、押しが強い、会社の
先輩男性から『一回だけ』と、居酒屋やホテル
に誘われる後輩OLを描いた、巻頭カラーが美麗
な短篇「一回だけ」。
読んでいて印象的だったのは、異性に対して積
極的になれない男・女を、丁寧に描いている点。
前述した「一回～」では、馴れ初めを紹介した
人情噺の様な完成度の高さが秀逸でしたし、以
前から好きだった男性に『オンナの影』を感じ
たヒロインが、勢い余って告白、処女を捧げる
短篇「男友達(仮)」も、”もじゃりん”先生作品
ならでは、な、お話でした。
最初期作のドタバタ風味をほのかに残しつつも、
スッキリとした読後感が堪能できる一冊。良作。