ボルさんのレビュー一覧

商業・同人問わず、現在ほどクトゥルフ関連の作品が少なかった90年代にクトゥルフ要素を取入れたアドベンチャーゲームとして有名な作品である「黒の断章」の続編になります。
本作のあとに続編がつくられる予定だったのが、
結局作られなかったため、本シリーズの最後の作品になっています。
90年代の作品で絵に対して、レトロさ、古臭さ、ある種の新鮮さを覚える方がいると思いますが(プレイしていくと慣れますが)、商業作品なのでシナリオはしっかりとしていますし、値段も安価なので興味を持たれたら購入してはどうでしょうか。

一から聞く方がよいと思いますが、シチュエーションが好みだったので、一を聞かずに二を購入してしまいました。
距離感を縮まってることを実感したい方は一を聞いたほうが良いと思いまうが、二のみでも声優さんの声が好きな方は問題なく楽しめます。

こういった耳かきや囁きを聞いて癒やされるというジャンルは初めてでしたが、購入して良かったです。
別メーカーの同ジャンルも多いですし、本シリーズでも何作も出ており、どれにするか迷いましたが、シチュエーションや声優さんの声で判断すれば間違いがないと思います。
疲れた時、何か作業している時にヘッドフォンで聞いてみてはいかがでしょうか。

前作の雪つもるペンションでの事件とはうってかわってかなり冒険的ともいえるネタを扱っています。
原作ともいえる映画は見てませんが、やはりクトゥルフ知ってる人なら、そう思ってしまうのでしょう。
異色のネタですが、他作品同様楽しめました。
危ないネタとはいえ、その分クトゥルフ神話やTRPGを触ってない人にはとっつきやすいかと思います。

雪つもるペンションで起こる事件、というのはサスペンスにしろ、ホラーにしろ、クトゥルフにしろ、非常にあいますね。
「かまいたちの○」を思い出す人も多いかと。

ノベルゲーっぽくされていることもあり、非常に雰囲気がでていて、怖がりつつも楽しむことができました。

クトゥルフのリプレイを多く出されている日陰堂氏の販売されてるものの中では初期のリプレイです。
氏の「詩の呼ぶ物」を見てから本作を見ましたが、面白かったです。
ノベルゲーの形で公開されていますが、よくあっています。
あらぬ方向に話が進んでいくのも見ている側としてはもどかしいですが、TRPGの醍醐味でもありますので、十分に楽しめました。

吾神発行所さんがこれまでHPで公開、または販売されてきたクトゥルフ神話TRPGのシナリオを一まとめにして出されたシナリオ集です。
最近、クトゥルフ関連の書籍や動画などが多く製作されており、クトゥルフ神話TRPGの人口が増えてますが、そういった中で新たにシナリオを考えるのも大変な方も多いです。そのような方におすすめです。
こちらには複数のシナリオが収録されて様々なシチュエーションが用意されているので、そのまま使うのもよし、改変して自分好みにするもよし、アイデアの種として使うもよしです。

前作の最終電車での三者三様のリプレイとは趣向を変えて、いわゆる王道的な流れのクトゥルフのリプレイです。
秋葉原のメイドが失踪し、それをメイドの友人、探偵、メイドの店のマネージャーであるPC3人が捜索していき、クトゥルフ的恐怖、犯罪に巻き込まれていく内容になっています。
作者の言うように王道的クトゥルフであります。

現在では多くのクトゥルフ関連のゲームやリプレイ、動画などがありますが、そういったものが少なかった90年代に出されたクトゥルフもののゲーム、二作品のコミックとラフ原画です。
90年代のゲームの絵ということで今見ると、懐かしさを感じますが、私としては90年代の絵は好きなので時折みかえしています。

多くのクトゥルフのリプレイを出している日陰堂氏の作品です。

他のレビュアーさんも氏の作品でトップクラスで怖いと言及するように、私も本作が一番雰囲気が出ており、怖かったです。
リアルな恐怖感を伝える為に実験的試みをしたとする作者の思惑は、シナリオの展開、独特な神話的生物の存在とあいまって十分伝わってきました。
氏の作品の中でトップで怖い、且つトップクラスで好きな作品です。