ナンドさんのレビュー一覧

超王道のASMR。こちらに優しく語り掛けながらお水の音、紙の擦れる音、耳かきなどの心地よい音を聞かせてくれる。音質も問題ないですし、声優さんのお声も耳に刺さったりせず聞きやすい。100円というお値段で合わせて30分以上の尺がありボリュームも十分。題材ごとに分かれたトラックも準備されており、好きな音だけを繰り返し聞きやすいのも嬉しい配慮ですね。心地よい音と繰り返される擬音語、擬態語で良い具合に脳がリラックスできて良かった。擬音を繰り返し聞かせてくれる作品というのは余り見かけないので貴重かもしれません。非常におすすめできる作品です。

シャニマスの中でも屈指のほんわかした仲の良さを誇る三人の、何気ないけど光り輝く日常の一コマ。メイクの一環としてほくろを書く、それだけのことをこれだけ可愛らしく微笑ましくできている関係性が素晴らしい。いかにもこの三人がやっていそうで、何なら原作にあったかもしれないと思わせるくらいの描写だ。ごくごく小さい作品ながら書き手がキャラクターやコンテンツを愛しているのが伝わってきて良かった。同人作品かくあるべしという感じで嬉しいですね。

穏やかで柔らかい声音の女性による朗読を聞く音声作品。ASMRと一口に言っても色々な心地よい音がありますが、今作は人の声オンリー。唇や舌の音で興奮を高めるのも良いし、石鹸や泡の音で意識を満たすのも気分がいいが、人間が語る声というのも良いものですね。タイトルにもある通り入眠に使ってみましたが、一切ストレスが掛からずぼうっと意識を手放すことができて思った以上に効きました。SEの有り無しを選べるのも人によってリラックスできる環境が異なるだろうから良い気遣いですね。

ウ◯娘たちの平和で愉快な日常を詰め合わせた短編集。たくさんのキャラクターが登場しつつも、どのキャラクターもしっかり原作のキャラ付けを把握した上で描かれており、ゲーム内のネタもしっかり拾いつつと書き手がウマ娘というコンテンツに熱を持っていることが伝わってきて嬉しい。普段アスリートとして頑張る姿を見ることは多いのでこうして年頃の少女として日々を楽しむ姿を見られるというのは何とも嬉しいものですね。100円というお値段とは思えないほどのボリュームで大満足でした。

ウ◯娘きってのお嬢様がラーメン道楽を堪能する。実在の店舗の実際の商品の写真つきで非常に旨そう。そして確かな舌を持っている二人による詳細、かつ大変食欲をそそるレポート。説明だけで味を舌の上に再現できそうなほどの詳しさで素晴らしい。聞いているだけでお腹が鳴るレベル。さらに別のふたりの組み合わせで深夜のカップ麺アレンジというあまりに罪深い行いまで描かれていて最高でした。

ひたすら両側から耳を舐められる音声作品。セリフなどは無く全て舌、口の音だが単調ではない。舐めかたや舐める場所のバリエーションが豊富で、30分ほどの間いろんなパターンの耳舐めが楽しめる。かなり耳の奥の方まで舌が届いたような音で、まるで鼓膜をざりざりと擦られているような感覚は癖になる感じでかなり好みでした。とてもコスパの良いASMRで耳舐め好きな人なら満足できる内容だと思います。

出身国の異なる艦娘同士の異文化交流と友情のお話。メインキャラを二人に搾り、その関係性をしっかり描いてくれている構成が好みに合う。穏やかな日常を送りつつ、面白おかしいギャグも挟みつつ、本筋は非常に王道の青春で引き込まれた。ページをぶちぬいた大ゴマでの笑顔があまりに美しく、初読時の感動は良い経験でした。これがこのお値段で読めるのだから非常にお得。おすすめです。

艦娘たちの楽しい毎日と突飛な展開、勢い重視のギャグが魅力。ほのぼのした緩い日常からの急に飛んでくるオモシロ展開が腹筋に効きます。出てくるキャラも豊富でありながらしっかり個性が書き分けられており、可愛らしい絵柄で一切ストレスなく楽しめていいですね。血腥い闘争の気配は一切なく、こういう世界でずっと平和に暮らしていてほしいという気持ちを満たしてくれて嬉しい限り。ゲームやってる時の殺伐とした雰囲気から離れられて良かった。

小柄な艦娘たちがアイドルとして輝く短編。最初は半ば無理やり押し付けられたお仕事として、ろくに準備期間もないままやらされて大失敗。このまま終わってなるものかと奮起して努力を重ね、立派にステージを盛り上げてファンを感動させる普通に熱いアイドルのサクセスストーリー。それでいて導入までにしっかり登場人物のキャラを立て、原作ゲームのネタも拾いと、全体的に丁寧で好感の持てるつくりで良かった。

FGOを元ネタに全国のラーメンを食べ歩くシリーズもの、過去作をまとめた総集編。過去作5つと書き下ろし、合わせて150P超えの大ボリュームなのに短編単体と値段がほぼ変わらないという凄まじくお得な価格設定。たとえ全部揃えていたとしても普通に買ってしまうレベルです。原作の過酷さから逃れ、好きなことを追及している姿に癒されます。ラーメン行脚をしながら絆を深めていくメインのカップリングも良いですし、味のレビューも細かくて食べたくなること間違いなし。ぜひ手に取ってもらいたい傑作です。