ザネリさんのレビュー一覧

ついに第4弾です。でも設定さえ抑えておけばどの巻からでも入れる安心設計。
プレイヤーがいてPCがいてというオンラインゲーム内ならではのなかなか複雑なシチュエーションだけど、キャラ視点でプレイヤーの趣味趣向を語れてしまうのがいい。
今回の話では「好きなシチュエーションを語ろう!」というエロゲにありがちな設定の中で琴線に触れるものが出てきたりします。ゲーマーなら「あー、あるある」とにやりとできるものが。
他にもゲーム内でTRPGとかアイ●スもどきとかひたすらメタな道を歩む。鬼ごっこ中にエフェクトとか使ってみたい。
と、今回もにやにやたっぷりでした。

どうしてこれを混ぜた!って具合な組み合わせ。タイトルからして「おぉっ!?」と。
隔離病棟に入院中の女の子。先天か後天かはわからないけれど、両腕欠損と声帯の機能不全。そんな彼女は入院中にもかかわらず、入力デバイスを駆使してFPS(一人称視点シューティング)っぽいアクションゲームの名人。というか廃人。
そんな彼女はゲームの向こうにいる男の子からボイスチャットに誘われるけれど、声帯が不全のため喉に当てる補助器具を通して、しかもきれいな声では話せない。
でも男の子は彼女に会いたくて、それを知った入院仲間の女の子は…?

基本4コマで話が進んでいくのでその間に何があったか、というのがちょっとわかりにくいけれど、何度か読み返して「ああ、ここがこうつながるのか」と納得…できるかどうかは読み手の問題なのかなぁ。具体的にはM先生がモニタリングしてるとことかスミレが介入するとことか。
そして同作者さんの他の作品にも出てくる介助機器の具体的な描写。実際こういう描写がある作品を他にほとんど知らないので、現在の技術はどのくらいまで進んでいるのかを改めて認識できます。インプットデバイスもさることながら、リハビリ機器なんかも細かい。興味がある方にはもちろん、縁がないやとお思いの方にも楽しめるかと。

画像SNSでサンプルを見て、気になったのでチェック。
ALSという難病は昨夏「アイスバケツチャレンジ」で話題になったものの、実際に患者さんを目の当たりにするのはなかなかに難しい。まして、彼ら彼女らがどんなふうに生活をし、何に頼っていて、どのように戦っているのか、知る機会はとても少ないはず。
このシリーズはそういった難病患者の視点を知る端緒になるんじゃないかと思います。我々が普段当たり前にできていることは彼ら彼女らにとってはどうなのか。
さて、個人的に見どころになるのは数多くの介助用具。具体的な品名や作中での用途など非常にわかりやすく、それでいてさり気なく使われているのがとてもおもしろいです。普段の生活ではあまり目にすることがないものばかり。このような機器がどれだけ生活の質を高めてくれるのか、と言うのは現場にいないとなかなかわからないものです。
そしてついに彼女は空を…それは義肢装具士さんや他の作品にも出てきた仲間のアイディアと技術で、そして…

科学や技術が進歩して、少しずつでも生きづらかった人たちが生きやすくなるといいなぁ。

Web連載漫画ついに第3巻。
表紙のアレに見えるアレは前の巻に出てきたPCですw

少年時代の甘酸っぱさを体験できるMMOなのでそれなりのイベントが多いのですが、今回の話はそんな甘酸っぱさが散りばめられています。あー、男の子ならそういう経験あるよねー。でもここはMMOなので…課金プッシュであんなことまで。

エロさはもちろん今回もゼロです。ですけど…まさかのTS…?

Web連載漫画の2巻目。前作を読んでいると設定にすんなり入れますがここから読んでも楽しいかも。

MMOで強制的にサポートキャラやらされてるネカマさんのドタバタな日常。あとがきにもあるけど元々成年向けサークルさんが出している非エロの漫画なので、まあ。
ゲーム内ならではのありがちなネタをやりすぎな感じで再現。ゲーム内なのにさむくて部屋から出たがらない女子(中身は男)とか姫様(もちろん中身は男)に貢ぐ無課金とか。あるある。
あとGMのくせに権限が微妙なお父さんとか。前回同様にやにやがいっぱいな漫画です。
表情豊かな重課金様とデフォの顔の無課金の会話とかねぇ。もうにやにやですよ。
MMO経験者にもそうでない方にも。

作者さんがWebで連載しているモノを同人誌にして更にDL版に。なんか遠回りですが、あえてこの作品であるところがなかなか。

導入でいきなり(説明にある通り)運営に捕まっちゃってサポートキャラとしてこき使われ始めるあゆりちゃんがGMのお父さんのアパートで目をさますわけですが、ゲームの設定もにやにや、そして他の初心者プレイヤーのキャラもにやにやできます。決して爆笑ではなくにやにや。
妙なところでの細かさや雑さにも、そして重課金様の存在にもにやにや。あーもう。こんちくしょう。
MMO経験者にも、そうでない方にも楽しめる作品ではないかと。
こーゆーMMOやってみたい。ぜひともHMDで。