私は、ロリ系だと思って油断していました。
この作者は、キャラの中に、
何か暗い部分を宿させるのが上手いです。
個人的には、『1989』と『お売りください!高く買います!』が
好きです。
『1989』では、小夜という女の子の暗い目に、ゾクッとしました。
なぜ、あんな闇を感じさせる目の描写をしたのか。
私が思うに、小夜は、誰かに必要とされたいのかもしれません。
己の無価値感を誤魔化す方法が、
セックスであり、
必要とされていると感じる瞬間こそが、
セックスであると。
しかし、これは、あくまでの私の推測であり、妄想です。
すべての答えは、作者の心の中。
というか、エロ漫画を深読みしすぎですね私。
『お売りください!高く買います!』は、
男が、どこかナヨナヨしていて、なんかキモいです。
しかも、お金で女の子を買う、人として終わってます(マジレス)
女の子のここみちゃんは、最初こそは無感情・無表情でしたが、
次第に、心を見せてくれます。
最後は、ハッピーエンドなのかな?
『夏の終わりに』と『これが私の秘密基地』も、
個人的には、高く評価したいのです。
しかし、あまりにも人間描写が、生々しい(笑)
いや、どの話も生々しいけども!!!
女の子が可愛いというだけで高評価にしたい甘々な私がいる一方、
物語の生々しさでレビューに手を抜いてはいけないという
真面目な私もいて、拮抗状態です。
女の子の可愛さと、物語の重さというかリアル感でしょうか。
それらが合わさって、妙なコントラストを創り出しています。
読者の合う合わないが、顕著に出やすいタイプの作品かなと、
私は思っています。
以上、謎の長文失礼しました。