性愛学園ふぇち科　[7対応版]

俺は亮二、誠愛(せいあい)学園の2年生だ。
残念ながら彼女は居ない。と、言うのもついこの間フラれたばかりだからだ。
俺だって健康な男だ。エッチな事のひとつだってしてみたいさ!だが……
その時の彼女はエッチな事などまったく認めず、
ちょっと身体に触っただけなのに「不潔!」と強烈なビンタを頂いた。
救いなのは彼女が他校の学生で、一緒だったバイトを辞めてしまったおかげで
顔を合わせずに済む事くらいか……
二学期が始まると、ウチの学校はすぐに文化祭だ。
本来馬鹿騒ぎは嫌いじゃないが、こんな気分じゃなぁ……はぁ。

そんな夏休みももう終わろうというある日、俺はバイト先から帰り道、従妹の紗那(しゃな)と出会った。
コイツは双子の姉の悠姫(ゆうき)と二人で、現在通学のために俺の家に居候している。
とにかく生真面目で神社で巫女のバイトをしている姉の悠姫と違って、
コイツは割と軽めでいつもフラフラしている。
しかし、二人とも美人姉妹として名を馳せており、
紗那はファッション誌のモデルのバイトなどをいくつもこなしていた。

俺たちの自宅は神社に近い所にあるので、ついでに悠姫を迎えに行こうと、紗那と二人石段を登る。
巫女装束の悠姫はすぐ見つかったが、少々派手な格好の紗那を見るなり、
ガミガミと説教を始める始末だ。
ああ……こういう堅いところは、前の彼女を思い出させるなぁ。
と、何となく鬱になっていると、雲一つ無い夕焼け空のはずなのに、いきなり雷鳴が轟いた。
そして……咄嗟に双子を庇った俺だったが、不意に意識を失って、暗闇に落ちていった……

ふと目をさますと、心配そうな双子の顔のアップが。
よかった……とりあえず二人は無事か。そう安心するも、二人はいまにも泣き出しそうな勢いだ。
とにかく休んだ方がいいと騒ぐ双子だったが、実際何ともなかった俺は、そのまま家に帰ろうとする。
石段を降りてもまだ心配して後を着いてくる二人だったが……
ふと、周囲の違和感に固まってしまう俺たちだった。

このあたりは女子校がいくつもあるせいか、日中は学生の女の子たちがたくさん通る。
それはいい、夏休み中でも部活帰りの女の子達はいっぱいいるからだ。
問題なのは、彼女達のとても正気とは思えない格好にあったのだ。
とある女の子達はぴっちりしたボンデージのスーツに身を包み、別のグループは裸エプロン姿だ……
あっちの娘達はブラジルの海岸でもお目にかかれないような
過激な水着姿だし、バニースーツやボディコン姿の娘達までいた。

あっけにとられる俺たちだったが、彼女達は別段恥ずかしがるでもなく至ってフツーだ。
一瞬タチの悪いテレビのビックリ企画かと思ったが、それにしては人数が多すぎる。
冗談にしては、街中の女性が全員過激なフェチルック……あ、ちなみに男はいつも通りフツーだった。
おまけに彼女達は、悠姫と紗那を見ては、クスクスと笑っている。
そう……まるで彼女達の格好が異常だとばかりに……

困惑する双子達……しかし、俺は内心ほくそえんでいた。
ああ、これは今までツライ思いをしてきた俺への、神さまのプレゼントなんですね!?
ビバッ!女体の神秘!
こうして俺は、目のヤリどころに困るような世界で、嬉しい毎日を想像していく事に……♪