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本作は、三つ編み眼鏡の地味な風貌の優等生委員長(級長)に誘われた同級生の、二人のイチャラブエッチを描いた短編漫画です。
ヒロインの蔦森さんはブレザーの内側に淫らな肉体を、優等生の顔の裏側に淫らな欲望を抱えている子。
彼女は副級長の新泉君(主人公)とふとした折に淫らな約束を交わします。
三日我慢して、私のことで頭を一杯にしてくれたらHをしましょう、と。
そうして二人は、初々しくもあまりに淫らな一時を過ごすことになります。
物語はそこでクローズしていて、以後の関係は想像にお任せする感じですね。
続編に期待したいところです……!
この作品はプレイ的には簡単な射精管理と甘ラブエッチといった感じで簡素ではあります。
ただ、そこで描かれているエロスには重厚さがある。
彼女の、例えばキスを目前にした振る舞いや、イク目前での振る舞いはあまりに淫靡。
優等生の見せる淫靡なギャップがこれでもかと強調されていて、満足度がすこぶる高いです。
キスがまたエロいんだ……。
加えて、描写もまた非常にフェティッシュで、刺さる人にとってはあまりに深々と刺さる。
デザイン自体がまず、写実的で特徴ある代物です。そこはサンプル通りです。
髪の生え際や陰毛、お互いの唾液にまみれた舌や肉の重みを感じる曲線などなど、日本的な隠微さ、精緻なエロスが楽しめます。
下腹の柔らかさなどは最高ですね。乳輪脇のほくろも良かった。
さらに、最後まで外されない三つ編み、眼鏡、首のリボンなど、フェティッシュなこだわりも濃い。
表情へのこだわりも強く、湿度の高いエロスが繰り広げられていますね。
その濃厚さがちょっと苦手な方もいるかもですが、どうしようもないエロスの荒波に呑まれるような読感は堪らない快感がありました。
男を手玉に取る蔦森さんの姿とそれに翻弄される新泉君という図は、女性も楽しみやすいかも?
濃い絵柄が刺さる方なら、男女問わず強くお勧めしたい逸品です。お勧めですぞー。
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本作は、ラップをモチーフにした電子ドラッグ的音声作品です。
様々な手法でユーザーをトランスに導きセックス体験をさせてくれるシロイルカさんですが、今作はラップがテーマ。
全編を通じてビートが刻まれるのが特徴的です。
ビートに乗って柚木つばめさん扮する謎の美少女がラップ調で囁きかけ、淫靡なセックスへと導いていく。
深夜に訪問した謎の美少女とのワンナイトラブは日をまたぎ、朝になっても終わらない。
そんな極上のセックスが楽しめます。
<非>催眠オナニーとありますように、この作品はいわゆる「催眠音声」ではありません。
催眠の技術とは異なる手法でトランスを誘発している。
リズムを自然と受け入れて、まるでライブ会場で乗るような感覚でセックスに興じる作品です。
ミニマル的な文章の繰り返しといい、手法としては催眠より洗脳に近いニュアンスがある。
単純刺激で興奮を盛り上げる内容はそうした気配が濃いです。
ところで、催眠音声の表現を借りれば、この作品の構成はセルフ→ドライ×3という特殊な物。
作中の描写に従えば、直接シコシコするのは最初の「【#1】突然の来訪者~ミーナ in da house~」におけるオナニー見せ合いだけですね。
とはいえ、そこまで厳密に合わせる必要もないわけで。
絶頂描写は各パート1回ずつ。ユーザーは好きなようにシコシコして好きなパートで射精すればいいでしょう。
各パート15分程度なので、パート単体で普段遣いするのも良いと思います。
リズムの盛り上げに加えて、所々で興奮を煽る表現やシチュを強調する言葉が加えられ、気分は順調に高調していきます。
こだわりを感じる中出し描写も良い。
何より、柚木つばめさんの甘やかな声が本当に突き刺さります。えちえちであまあまです。
ビートを刻む耳かきなんておまけ音声まで付いてるのも面白いところ。
特殊な世界観の作品ですが、アッパーにトリップしてエクスタシーまでぶっ飛んでみたい方にお勧めです!
Keywords the reviewer selected
May/23/2021
本作は、シロイルカさんが独自に切り開いた「トリップオーガズム」という催眠音声と似て非なるシリーズの一作です。
今作で初めて触れましたが、なるほど、これは新しいスタイルです。
催眠音声の辺縁系というか、催眠音声のデフォルメをし、その上でアレンジした構成なのですね。面白かったです。
導入の、意味の取りづらい言葉の数々は「混乱法」的。
そこからの誘導は「意識が」という言葉を足せばわかりやすくなります。
催眠術の目指すトランス(奥の楽しい場所)へ向かって、「意識が」走っていき、「意識が」飛んでハミ出て、「意識が」飛んで、ぐるぐる回る。
デフォルメされた表現ゆえに、単純な擬音語の繰り返しなども(催眠術と違って)必ずしも悪手ではない。
単調なビートと繰り返される言葉が、陶酔的に意識を揺らしてきます。
そしてエッチパートはシンプルにプレイを極限化している。
聞いていて感心させられたのですが、催眠音声が持つ「面倒くささ」と「予定調和」をクリアしている印象がありました。
ここで感度が十倍になる、テンカウントが終わったら射精する、といった難しさがこの作品にはない。
ただ、
「いっぱいこすりつけて」
「もっと突いて」
「イク!」
という端的な要求と描写があるだけです。
それでも、導き手が聞き手と一体化した設定が有効に働き、状況が暗示的に働く。
それも絶頂に向けてどんどん表現はシンプル化し、聞き手はただイクことにだけ集中できるわけです。
このシンプルさは、わりと催眠音声側も学ぶべきものがある感じがありますね。
というわけで、一催眠音声ファンとして興味深くプレイさせていただきました。
これは催眠音声のデフォルメであり、新機軸でもある。
人気があるのもうなずける作品でした。これは本当に凄い。
内容的にドライの流れで、シコシコする指示がない点だけ注意すれば、非常に面白い体験ができる作品です。
むしろ催眠音声慣れしてる方にこそお勧めしたいかもですね。
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