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「東方錫の風~とうほうすずのかぜ~」 へのレビュー

    • 2021年05月08日
      レビュアーオススメ!
      本作は東方アレンジ物のアルバム、全9曲38分で構成された音楽作品です。
      人気の高い楽曲をケルトの笛(ティン・ホイッスル)を中心にしてアレンジ。
      その内容は至極充実していて、これはちょっとコスパ計算がおかしくないですかね……?

      音質、アレンジの質も高く、何よりアルバムを通してのたたずまいが非常に美しい。
      荘厳なプロローグを紡ぐ「緋想天」のオーケストレーションは、後半にティンホイッスルのソロを置いてアルバムの主題を明確に示しています。
      また、アルバム前半ではクラシカルなアレンジで整えられ、後半に入ってアレンジの妙で唸らされる。
      そして最後の「竹取飛翔」の落ち着いたピアノアレンジが下げとなって、きちんと締められる形ですね。

      そこですかさず「緋想天」が立ち上がり(※DLsite play で聞くと、mp3版→WAV版と必ず連続再生される構造です)、ヘビロテへと聞き手を導いていく。

      全体的な雰囲気は和の色調が色濃く、ノスタルジックなしっとりさがあります。
      例えば「おてんば恋娘」はハープ+ティンホイッスルデュオでスローテンポに演奏されて、メロディの魅力が強調されて引き出されている。
      尖ったアレンジが目立つ後半でも「砕月」や「Moon Drop」、「竹取飛翔」としっとりアレンジが多めです。

      一方で、「千年幻想郷」のように度肝を抜かれるアレンジも含まれている。
      初聴の際は本当に驚きましたが、長調アレンジで久石譲さんの「Summer」を彷彿とさせる爽やかなアレンジが施されている。
      原曲の魅力とは違った側面にスポットを当てていますね。
      「砕月」でもASMR要素を投入し、虫の音とケルトの笛の共演が描かれています。

      質の高いアレンジの中に仕掛けもあって、笛に焦点を当てた点も合わせて非常に特徴的なアルバムに仕上がっています。
      総じて良質なアルバムであり、コスパがおかしすぎて頭がバグります。

      やや秋感強めですが、オールシーズン超お勧めです!
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      2人が役に立ったと答えています

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