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「デリヘル呼んだら女友達だったんだが!? ~あるいは、ハルを売る少女について~」 へのレビュー

    • 2021年07月09日
      レビュアーオススメ!
      内容はタイトル通り、人生初のデリヘルを読んだら片思いの女友達だった…というところから始まる少しビターなラブストーリー。
      主人公が恋愛感情と体を売っているヒロインへの複雑な気持ちに苛まれる一方で、ヒロインもまた自分へ好意を向けてくれる主人公に対して距離感を図りかねて…という絶妙な心理描写が秀逸でした。
      ふたりが身体を重ね合わせる時の、体温や吐息が伝わるような臨場感溢れる描写も生々しい。

      ストーリーは一貫して主人公視点で進むので(一部、間男的な客から盗撮動画が送られてくるシーンもあり)、ヒロインのデリヘル嬢としてのプレイがあまり見られなかったのが少し惜しいところ。
      ただ、これは妄想を煽る要素でもあります。
      作中でヒロインが既に一年以上のデリヘル経験があってかなりハードなプレイもこなしていることや、大学での人間関係が残っている間男客の存在、近い将来の希望を語って終わるフラグ感満載のエンディングなど、描かれていないヒロインの姿や本編後のifなど、非常に妄想を逞しくさせてくれます。
      明るくて世話焼きだけれど、どこか儚げで影も感じさせるヒロイン。この子の続編や前日談がぜひ見てみたくなる作品でした。

      1人が役に立ったと答えています

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