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書いてある通り､花札に調教エロゲー要素をプラスした､大変珍しい作品｡
ルールは基本的に｢こいこい｣だが､相手は手札を持たず､機械的に山札から札を取って場札を得るだけで､あがることも無ければ意図的に妨害することも無い｡その為こちらはひたすら手を作る事に専念すればいい｡ゲーム内には簡単な説明しか無いが､そもそもルールはシンプルで難しくないし､各札と役も常に見られる上にやってれば覚える範囲なので問題ない｡

このゲームの良いところは､まず手軽にプレイできる事｡1セット2~3分で終わるので､気が向いた時にさっくりプレイできる｡元が花札であるし､単純にゲームとしてシステムが良く出来ているので､じっくりやっても飽きは来ない｡
また､CGがエロも非エロも素晴らしい｡癖はあるが美しく､また質感があって実用的である｡ゲームをやりこんでいくと調教が進み､新しいCGが見られるようになり､モチベーションも上がる｡好きな子から攻略していいシステムも良い｡
更に､ゲームの合間に入る会話イベント等で紡がれる独特なファンタジー系の世界観も魅力である｡

欠点としては､手っ取り早くエロシーンを見たい､という用途には余り向かない事がある｡花札なので､運が悪いとエロシーンが全然見られないのだ｡CGだけならエクストラで見られるが｡
他に､幾つかのCGが他と画風が違い､安定していない｡気になる人は気になるだろう｡
また､ゲームのルールはシンプルだが､上にも書いたとおり説明もシンプルで､沢山ある調教方面のパラメーターの説明も無く､またキャラにもよるが始めの内は手札も場札も少ないので上がるだけでも一苦労と､初めてやる人の取っ付きは悪めかもしれない｡

結論として､このゲームはかなりの良作である｡エロ方面にもゲーム方面にも完成度が高く､10年以上経って新作が出た今でも通用する作品である｡