患者Sの救済

そのせいしが命運をわける男

22歳の大学生。彼女とラブラブしたり、飲み会で 騒いだり、たまに勉強したりのごく普通の青年。ある日突然キャンドル病になってしまう。病からの自暴自棄と合わさってか、タチの悪いドＳに……？

その運命に絶望する者

絵画から抜け出たかの如し、儚げな美少年。18歳。生まれつき体が弱く、気弱な性格もあいまって、友達がおらず、本ばかり読んでいる。裕福な家庭の子息だが、健康で優秀な兄が４人いるため、病魔に冒され将来のない彼は、邪魔者・不必要として見捨てられた。

その運命に抗う者

名門私立、名門大学を経て、大手経営コンサルタントに勤めるエリートリーマン。29歳。人材としては優秀だが、人間性は最悪。とにかく他人を見下している。金のないやつ、頭の悪いやつ、学歴のないやつが大嫌い。口を開けばとりあえず罵倒する。

その運命を受け入れる者

主に若年がかかるキャンドル病の患者としては珍しく40歳と高齢。愛する妻を交通事故で亡くしており、子供もいないため、「いつ死んでも悔いはない」と病を受け入れている。自分より他人のことばかり心配している。朗らかで優しい、お父さん的存在。適当な嘘豆知識を披露するのがマイブーム。

それらの運命と闘い続ける男

奥聖山医科学研究センター付属病院・臨床研究部所属、内科医、兼、研究医。38歳。医師としては優秀で、もとは都市部の総合病院に勤めていたが、患者に暴言を吐いたり何度も問題を起こしたため奥聖山へ。態度も口も悪い。が、病を怖れることなく患者に接する姿は、間違いなく素晴らしい医師の一人である……と信じたい。

白衣の天使

昔ながらのナース服を「患者さんからリクエストがあったから。この方が喜ばれるみたいだから」という理由で着てくれているほどに献身的な女性。

面倒見のいい幼なじみ

主人公の幼なじみ。家族ぐるみで仲が良く、よく互いの家でごはんを食べている。いかつい見た目とはうらはらに、穏やかで優しい性格。

お兄ちゃん大好きっ子

主人公の妹。年が離れているため普段は甘えたがりだが、ちょっぴりおませでお節介な一面もある。元気いっぱいで、感情表現豊かな女の子。