Liste der Rezensionen von黒紳士

付き合いはあるものの、友達より先の関係になれなかった男女が、進級を機に入ってきた男子によって壊れていく話。エンディングを見るためにはヒロインとの好感度を一定以上にする必要があるのだが、基本的に上がり幅が『プレイヤー≦間男』の図式になっており、自分と比較した際の間男の優秀さが際立っており、その様が在りし日の学生生活と無力感を思い出させてくれる良い作りになっていたと思う。
また、シーンではきっちりと前戯も行っており、そこもまた、間男に好感が持てる要因になっていると個人的には思う。
しかし、私が残念であると感じたのは、その前戯の部分でもある。十分使用にできるが故に、前戯中の差分や1枚絵そのものがないことが多い、という部分が際立ってしまうと個人的には感じた。
それを差し引いても素晴らしいゲームではあると思うだけに惜しいと思う。

このゲームの製作者様は、動画投稿サイトが主戦場であり、そこのコメントで視聴者に対し、意見を募るということを行っていた。その結果、このような、非常にユーザーフレンドリーな設計のゲームに仕上がったと思う。
また、説明文にもある通り、本作はエロの道を歩む者ならば1度は名前を聞いたことがあるであろう絵師さんが目白押しであるため、スチルの品質は非常に高水準となっている。
一方で欠点もある。それは、物語の全体的なノリである。本作は、製作者様の動画よく用いられている、ネットの歴史の中で生まれたり、動画内での内輪ネタがよく出てくる。そのため、製作者様の動画を数本閲覧し、自分とノリが合う合わないを把握することが求められると思う。

この作品を一言で表すならばこれに尽きる。
大体は周辺にある物で相手の苦手なものを作ったり、回り道をして相手に気付かれないようにするといった方法を用いるのがグッドエンドへの近道だが、あえてこのことを踏まえた上で間違った選択をすることこそがこのゲームの醍醐味だろう。
1ルートクリアすれば回想が開放され、見ていないシーンを見ることもでき、周回を求められない点もグッド。

暴走した男の一方的かつ歪んだ愛によってその日常を壊される少女の話。それを際立たせるために、誘拐される少し前と思われる場面では友達と気になる男の子(もちろん竿役とは違う)の話をするシーンを入れていることがより興奮させてくれた。
また、最後まで快楽堕ちせず、いつ終わるともわからない強制的な性交のなか、助けが来ることを望むヒロインが最高に健気であり、哀れであり、楽しめた。

この作品ではヒロインやその関係者、勝手な行動をする女幹部、何の罪もない一般人を堕としていく作品となっている。
このゲーム最大の特徴は何といってもそのボリュームだろう。シーン数や差分の多さからは想像できないくらい、1つ1つのシーンが非常に多い。その長さと濃密さゆえに体力が持たず、何日がかりでエンディングまで到達したかなど覚えていないくらいである。
それくらい大ボリュームかつ過程の丁寧な作品であるため、絵柄が気に入ったなら買ってみることをお勧めする。

30ページという尺の中にヒロインの艶めかしい動作や言動、過去にどんなプレイをしたかを彼氏に目隠しをした状態でその男と実践付きで説明するといった内容が濃密に描かれている。
完全に堕ちはしないものの、五年ぶりの初めてを奪われた相手の雄竿を挿れられてマゾ雌化の本性をあさましく晒す様はまさにえいとまん先生の真骨頂と言えるだろう。

このゲームでは説明にもある通り多種多様なメスガキと出会うことができる。
特筆すべきはそのキャラの造形であり、他のゲームでは見ることのできないようなキャラクターと出会えることがこのゲーム最大のポイントと言っていいだろう。これらのキャラを生み出せるサークル様は天才に他ならない。
それゆえに、各キャラのシーンのボリュームが少なく感じられてしまうのが難点と言えよう。

ついに勇気を出して後輩君を振り切ろうとしたヒロイン。一見振り切ることはできたと思われたが、結局振り切ることはできず……といった感じで物語は完結を迎えた。
個人的にタガの外れたヒロインが今まで抑えられていた性欲を開放し、後輩君となんども激しく体を絡める様は非常によかった。
本作は1つ1つの過程が非常に丁寧であり、ヒロインは勿論のこと、後輩君も魅力的であると感じたため、次回作も楽しみである。

説明にもある通り、今作ではヒロイン心の揺れ動きに重点が置かれている。
というのも、今作の後輩君、彼氏との行為と自分が今行っている行為とを比較させる言動が多く、否が応でも脳のスイッチが比較モードに入ってしまい、とどめに手つなぎを再現されたことで後輩君側に天秤が傾きつつあることが、ラストのコマでも表現されており、作者様の構成力の高さが光っていると感じた。

第1話で後輩君に抱かれたヒロインが、そのことで生じている体の疼きを正当化しようとしているのが今作の中心となっている。
それによって自慰行為を行うところを後輩君に目撃され再び挿入、疼きは収まるが、声を聴いただけで濡れる身体に開発されてしまうこととなった。
後半では理性よりも一時の快楽に身をゆだね、彼氏に謝りながらも腰を振る様を見ることができ、滑稽であった。