心理さんのレビュー一覧

作られた時期と、現代日本に住む者から覚えるであろう感覚にノスタルジーの重なり合いが起きている。現代的な風味をはらみながら、一方で懐かしさばかりを覚え、いつか見たようなあの頃を思い出させてくれる…そんなシーンが多い。
背景からしてそうだし、システムも2000年代ごろの感じも合わさってより強く感じるのではないか。
女の子もたくさん出てくるしシーンも多いので困らない。

前作との関連があるので既プレイ者はよりお得に楽しめる!まあ少しなんで誤差の範疇だけれども。なんならこの作品からやって前作やったほうが逆に新鮮味があるかも?
よかったのはなんといってもbgm。雰囲気づくりに買っていたし、エロシーンだけではないもう一つの魅力として確固たる地位を築けているのがこれ。総合的にも文句なし。

ソシャゲ風味にプラクティカルな感じを突き詰めた、ある種挑戦的な作品。具体的にどこが挑戦的かというと、ストーリーを淡白にしてそれぞれのヒロインに簡単な属性を与えながら陵辱時に全てをさらけ出させていく、誇り高かったり気取っていたりするのを堕とす、という短編エロ漫画を複数落とし込んだ感じの設計にしているところだ。他のサークルには見られないソルリーなところだと思う。

こういうのは絵だけと思われがちだが、この作品はしっかりとストーリーも気を付けながら展開に味を持たせている。だから高評価なんだろうな、と即座にわかる理由が単純明白、見ればわかるというのはシンプルでよい。個人的にはこのサークルの絵そのものが好きなので買ってしまったのもある、が、作品単体としてみても良作だろう。

AI作品初挑戦の身ながら、実に熱中できている。大学の課題をほったらかしにしてやばいくらいです(笑)。まず、キャラに違和感がないのは大きい。そしてしっかりとゲームになっているのもよい。ヒューマンメイクのそれと比べても文句なく名作と呼べる。価格が手ごろなのもうれしい要素。戦闘も後からちゃんと楽になってくる。

なので基本的なことは言わずとも良いと思っている。エロやストーリーに言及すると、前者はストーリーキャラでも素晴らしいと思うけれど、当作品特有のクリエイティブかつランダムなパーツで組成されたキャラたちをいじれるというのは魅力的だ。それら(パーツ)がズレてるということもないので不快感もない。後者も、バックグラウンドが世界観に照らして説明されてて、没入感が失われずに済む。それがよかった。

そりゃこういう作品を買う人たちが何を求めているかなんて明白だ。過激なグロと相応のエロ。で、この作品はそれらを兼ね備えている。絶妙なバランスとどこかノスタルジックな雰囲気を保ちながら。ここのサークルはとくに後者の、ノスタルジーを感じさせながらもテーマを前面に押し出す能力に長けている。おそらくはあの色使いがそうさせているのだろう。そんな分析だ。

ネタバレ?になるかは分からないがとりあえずネタバレ扱いにしておくが、主人公がハゲの裸のやべー奴だとは思わなかった(笑)。でもストーリーは存外しっかりしているし、戦闘なんかもしっかりとこなしていく必要があるっていうのは適度な緊張感とそれゆえの達成感を味わえて、値段を見てもなかなかによい作品だ、と素直に思えた。

最初はよくあるゲームの一つなんじゃないか、と思っていた。

全く違った。エンディングは複数あるし、シーンも豊富、アイテムや展開の多様性は常にプレイを飽きさせず、どこまでもプレイヤーにワクワクを忘れさせず、また次の展開を気にならすルートメイクは、その絵の美麗さ、2012-14年くらいの特有の感じと合わさって、久しぶりに心を揺り動かしてくれた。すばらしい、本当に最高の作品だった。やり込み要素もある。買おう。マジで

丁寧なドット絵…というと最近は精緻精巧なのが増えているので、ある種当たり前の作品の一つに思えるかもしれない。けれど、それにしてもこの作品は抜き特化で群を抜いている。続きものだから買う人はどういう作品かは言わずともわかるだろうが、ではシステムの面をいうと前作と変わらず仕組みも隠れてて、かつボリュームも適度でよい。一度全クリしても今度は、たまに起動して、さくっと楽しめる作品だ。