スポンチボブさんのレビュー一覧

不思議な作品集です。小さな子からお姉さんまでさまざまな年頃のメイドさんたちが無邪気に戯れる、萌えアニメの一場面的なシチュエーションを切り取ったような情景を描く台詞入りAIイラストとその台詞無しバージョン、更にそのバリエーションとして胸やお尻を露出させるバージョンや白濁液を付着させた「事後」なバージョンが付属します。露出も事後も、そこで描かれる状況や女の子たちのポージングからすると不自然なものであるぶん非日常的な不思議な感触をもたらしています。各バージョンは笑顔なのに事後バージョンになると泣き顔になっていますが、笑顔のままの事後バージョンも見たかったですね。

色っぽいお姉さんたちがニコニコ笑顔で屋外エッチを楽しむ様子に特化したAIエロイラスト集をリリースする正に「名は体を表す」な名前のサークルの作品、そのテニスギャル編です。このサークルのチアガール編も良かったですが、このテニスギャル編もテニスコートでテニスウェア姿のお姉さんたちが楽しそうにエッチしていて最高です。エロいお姉さんにテニスコートで筆下ろしされてる気分で楽しめます。

設定に沿って構成されたコンセプトありのAIエロイラスト集ではなく、AIイラストを使ってストーリーを物語るエロ絵物語です。けっこう分量のある作品ですが、二転三転する展開が飽きさせない、なかなか読み応えのあるエロ･コメディ作品になっていて「ある朝眼を覚ますと以前とは全く異なる貞操観念の支配する世界になっていた」系統の作品の中でも出色の出来と言って良いのでは。露出だけではなくセックスやbukkakeもしっかりあって、これで330円はむしろ安過ぎなぐらいです。

初めて知った声優さんですが、たまたま偶然、通りすがりのようにこの作品が眼にとまり、エロくて可愛いサンプル音声に即購入を決めました。新婚カップルのお話ではなく、彼氏と同棲してる雪音さんという設定のお話のようで、雪音さんは九州人らしき言葉使いですが、ロリ好きにも刺さる声質も手伝って方言女子というより語尾に特徴のある萌えキャラという感じで、そこが「年上彼氏と同棲してるけしからんロリ」感を醸し出していて(サムネのイラストを見るにロリ設定ではないのですが)良かったです。

同人音楽の世界には疎いので、この作品もたまたま「あなたへのおすすめ」枠に紛れていなかったらずっと気付かずじまいになるところでした。自主製作盤の手焼きDVD-Rを思わせるようなサムネイルに惹かれて商品ページを開くとステージで複数の男たちと伴奏(バックバンド?)付きで乱交セックスするアイドルのお話のようで、好みのシチュエーションなので購入、下ネタおふざけ音声作品として堪能しました。おまけとして収録されているラスト･トラックもミュージック･ビジネスの悲哀を感じさせて味わい深かったです。音楽が鳴っているとそちらに耳をとられて「使用」できない方のためのフォルダーもほしかったところですが、このサークルの他の作品も面白そうなのでそちらも購入したいと思います。

確か某ラノベ原作将棋アニメ･･･でしたでしょうか(うろ覚え)、のロリヒロインのエロいグラビア風AIイラスト集です。原作アニメよりも頭身高めなので、某ロリヒロイン本人というよりそのヒロインのコスプレもしくは原作本編から数年後の成長してグラビアデビューした姿、といった雰囲気。各シチュエーションごとに振り分けられた6つのフォルダーの最後に「おまけ(画風違い)」と題されたフォルダーがあって、こちらは原作に近い頭身低めなロリ度の高いイラストで、こちらのバージョンをもっと見たかったかな。ちょいエログラビア風イラストとしてはよくできていますが、同じバリエーションの繰り返しも目立つのでもう少し収録作を絞ってその分値段を下げてほしかったとも思います。「野外露出編」と題されているということは続編もありそうなので、そちらも期待して待たせていただきます。

性的妄想世界を再現するジャンルであるためにしばしばシュールという形容が当てはまりそうな不思議な情景が当然のように現出する、というのがポルノの面白いところですが、この作品ものっけから女の子が路上でバイブの振動音を響かせながらオナニーに耽っているところから始まり、通りすがりの男に声をかけるという「何でそうなった?」な状況が何の説明もなく提示されるのが凄いところです。その後の女の子と男のセックスは男の部屋に移動してのもので、せっかくならそのまま路上で一発いたしてほしかったところですが、小机永遠さんの喘ぎ声がエロ可愛いかったので最高でした。

タイトル作『間宮先生の指導室』全6話に短編4本を収録。タイトル作は良家のお嬢様でもある予備校講師･間宮先生とその生徒･佐々木くんの破天荒でエロエロなラブストーリー。この作品だけでもかなり濃いのに併録の短編も、桜の精霊二人と野外で立ちバック(『harvest』)とか迷い込んだ魔女と男たちが乱交、魔女の正体は実は･･･(『mistake!?』)とか発情期を迎えて町中至るところでケモ耳娘たちがいたしている街で暮らす少年の一日(『恋しましょ』)とか謎の巨体ペットに跨がって彼氏の家に向かう少女(『グッド･ドラッグ』)とか、やはり濃い世界が描かれます。ある種の少女マンガベースと思われる独特なタッチの画もあって本当に「濃い」としか言いようがないのですが、そのエロさが独特のユーモアに支えられているのが良いです。

ちょっとクセのある独特な画風だった作家の00年代初頭の作品で、原本は03年の発売。タイトル作はネコ耳エイリアン少女とそれに対抗する勢力のエロい戦いを描く長編SFエロコメで、女体化あり乱交あり、ふたなりロリやら巨大化セックスやら、実写ではできないエロマンガならではの想像力が爆発するなかなかの快作。オマケのように収録された『フェラチオダイエット講座』『パイズリバストアップ講座』『アナルファック体内浄化講座』のハウトゥ･ビデオパロディ三本も面白いです。

かわだ寛、一時期は成人マークのつかないタイプのエロマンガ雑誌でよく見かける作家で、わりと好きなタイプの作風だと思いつつ単行本を買うきっかけがなかった方です。おそらく00年代初頭に出たのであろう短編集を電子書籍化したこのタイトルを購入し、久々にこの方の作品に接したのですが、他愛ない艶笑小咄のような物語を色っぽさと可愛いさを兼ね備えた達者な画力で的確に描いていて実に良いです。