灰の熊猫さんのレビュー一覧
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王道ファンタジー世界で、強大な種族「ドラゴン」の駆け出しである少女が、自分の成長や住居拡張を目的として周辺各地を旅するRPGです。
ちなみに人化可能なだけで、主人公のソルちゃんは人間とのハーフとかそういうのではないです。
特筆すべきは、やる事が金銭を集めるべく各地を旅するというゲーム的な手軽さと、戦闘が経過ターンに応じてスキルが発動可能になるオートバトルというユニークさです。
集めた金銭は主人公のレベルに反映され、冒険者を雇う・強化する資産にもなります。雇える仲間は総勢20人以上にも及び、その中から自分が戦いやすいパーティを選抜・編成して戦う事になります。
要素的には複雑なのに、やってみると感覚的でとっつきやすいバトルシステムは、他に無い独特な魅力でした。
エロ要素に関しては、ロリっ娘が主人公であるにも関わらず、雇える冒険者の一部にもシーンが用意されている為、幅広い層のキャラのシーンを見る事が出来ます。
ボイスこそメインキャラにしか用意されていないものの、少女からお姉さん系まで網羅している為に、進めていく中で飽きはありませんでした。
ストーリー全体の雰囲気・目的のわかりやすさ・独特でありながら手軽な戦闘など、プレイヤーが「ライト」に楽しめる様な配慮が見える、遊びやすい造りをしたゲームです。
個性的でありながら手軽という、バランスを追求した同人ゲームとして完成度が高く、オススメです。
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好きな曲や歌を聴いている時、そのリズムに合わせて指で腕を叩いてしまうという事はあると思います。
しかし、『リズムを合わせようとする指が追いつかない』という事はそう無いでしょう。その数少ないだろう例外が、このアルバムの曲達です。
ゲーム音楽業界では有名なクリエイターの一人であるShadeさんが、フリー活動で提供してきた楽曲のアレンジ集です。その多くはDLsiteでも販売中の同人ゲーム内で用いられた曲でもあります。
Shadeさん作曲の特徴であるアップテンポでエネルギッシュなサウンドが、存分に楽しめるアルバムとなっています。
明るい曲・穏やかな曲・寂しげな曲も収録されていますが、なんと言っても目玉はアツいゲーム戦闘曲。
メインの曲調にメインの音を重ねた様な重厚な音を、激しい緩急を付けて叩き付ける様なロック音楽の数々。聴いていて文字通り震える程に衝撃的なサウンドでした。本当に汗が出ました。
自分はアルバム内に含まれる曲の大元は三曲しか知らなかったのですが、そんな人間ですら惹き付けて揺さぶる程のパワフルな音楽作品です。
このアルバム曲内に含まれるゲームが好きな人間なら買うが大吉、ゲーム知らなくてもShadeさんの曲が好きなら買うが吉という、大満足な出来でした。
「目の醒める様な」という言葉を体現した音楽集ですので、激しい曲が好きな方々に超絶オススメします。スゴいぞ。
レビュアーが選んだジャンル
勝ち気で巨乳のアンジェ・真面目で美乳のシスカのW主人公による、剣と魔法のファンタジーRPGです。
ゲーム部分は騎士団や市民からの任務をこなす昼パートと、ヒロインを切り替えてそれぞれのHイベントを見る夜パートの二つに分かれています。
各パートはほぼ独立しており、昼パートでストーリーやサブイベントを進め、夜パートでのHシーンを開放・回収していくのが基本の流れです。
ストーリーはほぼ全編に渡り真面目なJRPGで、素行不良な騎士団の中で真摯に依頼をこなしていく内に、複雑な事件に巻き込まれていく……というのが大まかなあらすじです。
構成上ストーリー本編にはHシーンは一つも無く、一本仕立てのファンタジー作品として楽しめる様になっています。
サブイベントは市民からの依頼をこなし、一部の依頼の話が発展して夜のHシーンに繋がります。
Hシーンへ繋がる依頼は専用のマークが付いており、進行中のイベント一覧によってストーリー本編とイベントの両方をいつでも確認でき、プレイヤーへの配慮が行き届いています。
主人公二人はどちらもキャラが良く立っており、ストーリー・Hシーン共に楽しめます。
性格と容姿の違いで各々のシチュエーションは差別化されており、片方のイベントが流用されるなどの事もなく作り込みを感じさせます。
立ち絵からシーンCGまで表情差分も豊かで、綺麗な絵がそのまま二人のキャラの補強にもなっています。
一つのファンタジーRPGとして完成された出来であり、ゲームそのものを楽しむ事の出来る良作と断言出来ます。特に後半のストーリーは中々に先を読みにくく、Hシーンそっちのけで進めてました。
ファンタジー作品が好きな全ての人間にオススメしたい出来です。シスカちゃんかわいかった。
このゲームは作品内容にもある通り、過去作品の系譜にあたるRPGですが、それぞれ独立した話である為に誰でも安心してプレイ出来るようになっています。
不意打ち前提な戦闘能力の女主人公を、ステルス技能や色仕掛け、暗殺、専用アイテムなどを駆使して状況を突破し、孤島から脱出する手立てを探索の中で探していくRPGです。
まず、同人ゲームとしては特筆すべき特徴がいくつもあります。
何よりも驚くべき事として、主人公の声がフルボイスかつ、全シーンのアニメーションな事です。
声の感情表現はストーリー・シーンの全体を通し、とても感情豊かに演じてらっしゃる為、女主人公の魅力を十二分に引き出しています。
また、綺麗な塗りの一枚絵が破綻する事無く滑らかに動き、シーンに合わせて可愛らしい嬌声が聞こえてくるのは非常に魅力的です。
戦闘BGMは音楽欄にもある通り、有名な作曲家の方が手掛けており、全曲が状況に合わせられた良質な物となっています。特にボス戦のBGMは盛り上がり所が多いです。
肝心のRPG部分も良質であり、色仕掛け有りだとスムーズに攻略出来るが、ステルスや暗殺などだけで攻略するのは難しいという、二極の側面を持つバランスで成り立っています。
後者のプレイは特に硬派な難易度になっていますが、いわゆる「詰み」は起こらない様に様々な配慮がされており、手段を問わなければ必ずクリア出来ます。
総じて、硬派なRPGに高品質な要素が詰め込まれたRPGです。
まずはとにかく体験版を触れてみて欲しいです。ほんのさわりだけでも、このゲームの作り込みが感じられる様になっています。
ファンタジー世界でひょんな事から褐色エルフの少女を助け、そこから二人で冒険していくという王道RPGです。
何もわからないまま捨てられた少女を、冒険を通じて成長・充足させていくストーリーになっています。
特色としてヒロインとのコミュニケーションがあり、マップを歩き回っている時は常に会話などの交流が出来ます。
会話は進行中のイベントの確認の他、親愛度に応じた好感的なセリフ、今いる場所やNPCについての感想など、多岐に渡ってヒロインが喋ってくれます。
主人公の言葉はほぼ感情表現だけで表現され、ストーリーでは主としてヒロインのみが喋る為、ヒロインへの感情移入がしやすい配慮を感じます。
親愛度の他に「経験」のステータスがあり、性に無知なヒロインに対して愛撫などの性的な交流をする事で伸びていきます。
最初は性感すら感じずくすぐったいだけというスタート地点から、回数を重ねる事で段階的に反応がエロくなっていきます。
サブヒロインともシーンがありますが、全シーン和姦でヒロインの知らない所で及ぶ為に後腐れはありません。
とにかく幸せになってほしい、とプレイヤーに思わせるだけの魅力がヒロインにあり、ストーリーも見応えがありました。
ヒロイン・ストーリー・シーン、全て余す所なく楽しめたのでオススメします。幸せになってくれユノちゃん。
「神隠し」と呼ばれる怪奇事件に巻き込まれた少女達が、その解決を目指して戦っていく現代学園RPGです。
ペルソナシリーズのオマージュが随時見られますが、ヒロイン達の個性などで大筋の印象は異なっていました。
エロシーンはほぼ対人オンリーで、特に差分の多さが他のゲームと比べても群を抜いています。
主人公達は髪型・衣装を装備欄から変更出来ますが、髪型は殆どのシーンで、学校など服が固定される場所以外でのシーンでは殆どの衣装がCGに反映されます。
主人公には何十もの衣装が、仲間キャラにも相当量の衣装があり、ここに髪型の組み合わせを含めると凄まじい差分量の為、見ていて飽きませんでした。
弱点を突いての連続行動、様々な攻撃・支援・耐性スキルの入れ替えスロットシステムなど、自由度のある戦闘は中々やりごたえがあります。
しっかりと立ち回らないと敵の弱点攻撃で一気に追い詰められる危険性もあり、油断は出来なくなっています。
あのすんません、主人公一人でいる時に弱点攻撃連打やめてください某シーンの人。処女プレイの最大の敵でした。
シーンとヒロインの多さ・ストーリーの長さ・絵のかわいさ、どれを取っても値段以上の物となっています。
この値段でいいのかこれ、と思わせる程の作り込みが見えるので、オススメしたいゲームです。
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童話などの御伽噺が、狂気と悪意に捻じ曲げられた様な世界。
その元凶とされる「霧」を生み出す黒幕を探し出す為に世界を旅して戦っていく、ダークファンタジーRPGです。
知名度の高いメルヘン童話にソウルシリーズの雰囲気を上手く混ぜ合わせた結果、独自のゲームとして仕上がっています。
世界も雰囲気もキャラクターも絵も、何もかもが特徴的で一癖も二癖もありますが、それだけに作者の作り込みが感じられます。
オープンワールドRPGとしても秀逸で、広いマップに考え込まれたレベルデザイン・戦闘バランスが成立しており、歯応えがあります。
また、そのバランスの上でいくらでも強くなれる設計の為、方法さえ選ばなければ進行で詰まる事は無いでしょう。
プレイヤーに想像を委ねて多くは語られない部分もありますが、概ねは話の中で把握でき、事実上のトゥルーであるCエンドはこの話の終止符として相応しいものでした。
絵やストーリーなど、万人に薦められはしませんが、どこまでも突き抜けたこの物語は同人作品でなければ味わえない物をプレイヤーへと与えてくれます。
この尖りに尖った部分を受け入れられるのであれば、恐らくプレイヤーは物語の全て、隅々までを愉しむ事が出来ると思います。
終わりを求めて彷徨い、旅路の果てまで黒く染まったこの御伽噺は、紛れもなく面白かったです。
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ある日主人公の部屋に送られてきた、自らを家電と称するメイド型アンドロイド「グレア」。
何も知らないメイド、覚えのない発送。閉じた部屋の中で、グレアと二人で生活しながら謎を調べていく謎解きゲームです。
基本的には会話の中で出てくる不明なキーワードを入力(一部は推察が必要)し、行われる話の中から連想的にキーワードを得て進行するADVです。
合致しないキーワードをどれだけ入力しても進行しないという性質上、会話ログと状況のちゃんとした把握が必要で、謎解きとしては中々難易度が高いです。
「Glare」自体はフリーゲームとして存在し、メインのストーリーはそれと同じで、攻略サイトも調べれば出てきます。
フリー版との違いは追加シナリオとIFのHシーンの有無で、IFはストーリーとは独立した話の為に謎を解く必要はありません。
Live2Dを使った細かい動きのあるシーン、BGMも無く淡々と進みながらも見入るストーリー、クールでツンツンなのに愛嬌のあるグレアさんなど、特有の雰囲気と魅力があります。
近未来SF世界を上手く取り扱ったゲームで、最後のキーワードはヒロインの静かで確かな意思を感じさせてくれました。
全て終わった後のどこかしんみりとする読後感など、ノベルゲームとして高い完成度です。
「検索を開始します」
探索RPG第二弾とありますが、それぞれの話は独立しておりこちらからやっても一切困る事はありません。
主人公の普段着は変わってませんが、立ち絵は全て新しく書き直されている上にドットも専用のものとなっており、一から丁寧に作られています。
戦闘で貧弱な主人公が隠密・暗殺・色仕掛けによってダンジョン内に徘徊する男をやり過ごし、ゴールへ向かう流れは第一作と共通しています。
ただ、行動による時間経過によるものや、発見・暗殺状況による突発イベントなど、一筋縄ではいかないシチュエーションが増えており、少しでもプレイに変化が出るとそれが反映されて飽きが来ません。
ショートカットによりすぐに隠密・解除・着替えが出来る様になっていたり、デフォ衣装以外でも隠密が出来る事で進行のテンポが良くなっており、プレイヤーへの配慮が見えます。
エロシーンもかわいい主人公の様々なシチュエーションが揃っており、こちらもどれも良質です。
見れる状況は限定されていますが、セクハラに顔を赤らめるシーンでも専用の立ち絵が全ての衣装に用意されているなど、そちらの方向でも作り込みを感じます。
ゲーム部分もエロ部分も良く出来ているので、探索・脱出ゲーに興味がある人なら間違いなく楽しめると思います。
ツクール制脱出ゲームとしては一見素直な作りですが、マップの広さや脱出に至るまでの道順が複数ある事、結末もマルチエンドと、様々な所に拘りが見えます。
ゲームブック風の語りを始めとして、捕まれば陵辱されるという状況でありながら、表情豊かにリアクションをしながら進行する主人公など、上手く個性を出したゲームです。
真っ向からの戦闘では良くて苦戦、悪くて瞬殺される程非力な主人公ですが、隠密からのやり過ごし・不意討ち、シーン付きの色仕掛けなど、進めるだけであればストレス無くプレイ出来ます。
砦の中の数種類の衣服の使い分けによって進めるイベントなど、単なる立ち絵の変化では無い点もポイントでしょう。
それでいてハードモードのやりこみなど、単に脱出するだけ以外のルートも用意されているのもボリューム的に嬉しいです。
エロシーンは主人公のものが大半を占めますが、サブキャラクターのシーンもいくつかはあります。
タイトル画像を見た時や、体験版をやった時点で「この子かわいいなぁ」って思った人には概ねオススメ出来ます。