orangefruitsさんのレビュー一覧
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催眠音声の大家、サークルみじんこさんの、実は久しぶりになる催眠オナニー用音源です。
催眠は、「自分はかからないんじゃないか」という思いから、敬遠する人が沢山います。あるいは、以前買ってみて上手くかからなかった人もいるでしょう。
この作品は、具体的にどこで暗示を掛けているか、ある程度催眠慣れしている人でなければ分からないように工夫されています。なので、明らかに作為的な部分へ意識のリソースを割いているうちに、自然と変性意識(催眠状態のこと)へと自分が作り変えられていくことでしょう。もちろん、催眠にかかりやすくなる一番手っ取り早い方法は催眠について勉強することなので、どこが暗示か分かる人はなおかかりやすいと言えます。
催眠に掛けた後のパートも初心者に優しい作りになっており、いわゆるドライの感覚が分からない人でも楽しめるでしょう。合計時間が1時間程度と、近頃長大化が進展する催眠音声の中では比較的気軽に聞けるのもポイントです。
ジェンダー/セックスフリーの作りでもあり、まさに万人が手に取れる催眠音声に仕上がりました。
サークルみじんこさんといえば、かの『双子のい・い・な・り』以来、「催眠をかける」という一点にかけては最高峰の技術を誇ってきました。今作も、サークルの経歴に見合った、素晴らしい品質の音声になったと言えるでしょう。
レビュアーが選んだジャンル
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催眠音声に興味を持った理由はなんでしょうか。
催眠音声に嵌った理由はなんだったでしょうか。
この作品を聞くと、自分がどうして催眠というものに心惹かれたのか、そのことを思い出してしまいます。
この作品の真価は二周目以降にあると思います。いわゆる「キーワード暗示」を仕込んである作品ですので、リピート率はかなり高いかと思います。
ですが、この作品を何度も聞いてしまう理由は、催眠パートの完成度の高さだけではないように感じられます。
どこか殺伐とした現代社会に、我々はいつの間にかオアシスを求めるようになったのではないでしょうか。そして、そのオアシスとは、自分だけの秘密の花園とは、ひょっとして催眠音声なのではないでしょうか。
自分という存在を誰かの手に委ねる。自分の身をすすんで誰かの前に差し出す。考えることに疲れた現代人が辿り着いた結論=「オアシス」は、誰かを信じきることだったのかもしれません。
その意味で、誰かの声に包まれる安心感を第一に考えている癒し系催眠音声は、催眠の魅力を凝縮したジャンルであるといえるでしょう。そして、この作品は、数ある癒し系催眠音声の中でも、徹底してその雰囲気を追求した点で頭一つ抜け出ている音声になっています。
どうしても何かを堪えきれない時、悲しみに打ち震えた夜、優しいナースはあなたの隣にいてくれます。
この作品のページを開いた時こそ、決して<裏切り>の存在しないユートピアに手を伸ばす瞬間だと、私は信じています。
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フルトラさんの『ふたりがけ催眠』シリーズは、第一作からその質の高さが売りでした。とりわけ、前作「カミングオーガズム編」は催眠初心者でも催眠音声の良さを体感できる丁寧な作りだったことが記憶に新しい方もいるかと思います。
今作「メルティオーガズム編」は、その丁寧な作りは引き継ぎつつ、一層「融けていく」ような快感へと落とし込むことに重点を置いた快作です。
昨今の催眠音声は尖った作品が増加したとも言われます。趣味の細分化・先鋭化は現代の流れですから仕方ないですし、それはそれでよい面もあると思います。
この作品にしても、催眠音声の持つ<優しい>側面を前面に押し出している点でその潮流に乗っかっているといえるかもしれません。先鋭化とは、何もドMプレイばかりに当てはまることではないのです。
詳しいことをあまり書くとネタバレになりかねませんので、詳しくはぜひ購入した上で一聴して欲しいと思いますが、一つだけ言うと、<イメージの力>というものを信じてみたい方にはピッタリだと思います。
双子系の作品は、同人催眠音声の中でも長い歴史を持つジャンルですが、この作品は間違いなく新たな定番になるでしょう。あなたの耳に、幸せをもたらしてみませんか。
結論からいうと、素晴らしい完成度の作品です。
自分は催眠音声を聞き始めて数ヶ月と日は浅いですが、どうやらかかりやすい体質だったようで、それを加味してレビューをお読みください。
再生時間の長さから敬遠する方がいるかもしれませんが、この音声はそれを思わせないほど作品世界に没入させてくれます。
時間がかかるといえば、催眠パートだけで1時間以上あります。前半は同じようなセリフが繰り返されるので、(おそらくこれも催眠誘導効果を狙っているのでしょうが)人によってはまどろっこしく感じるかもしれません。
ですが、後半、キーワード暗示が入ってからは一直線。引きずり込まれるような催眠特有の感覚を覚えることができると思います。
R-18パートは謳い文句どおりのプレイが続きます。個人的には、癒し系というよりはややM向けかとも思いますが、そもそも幼児化が題材ですので些細な問題でしょう。なお、極めて私的なことを話せば、サキュバスがSっ気を出した時に一番興奮しました。
総じて、催眠パートの出来栄え、シチュエーションへの理解、プレイの多様性などどれを取っても抜群の質を持っているといえます。
いろんな意味で催眠音声初心者にはオススメできませんが、ある程度以上親しんでいる人には自信を持って推薦できる一作です。
補足:
紙オムツを買う場合は、ぜひ店頭で購入してください。ちょっとした羞恥プレイの一環ということで。