朱尚遊佐的赏析一览

　さてこのゲームですが、恐らくはいわゆる“戦闘中エロ”に重きを置いているRPGだと思うかもしれません。ですがしかし、それだけではないと自分は感じます。もちろんそこも十分なクオリティは有ります。実際それが見たいがために起動して、満足したら閉じるなんてこともしょっちゅうやってます。
　ただ、それだけではないのです。
　サチと赤首同士の友情。街に存在する多数のR-18イベント。そして何故サチが赤首として戦うことになったのか。
　他にも幾つか挙げたい要素はありますが、まあ、言い過ぎても楽しみを奪ってしまうかもしれませんので。

　R-18のゲームとしてはもちろん、RPGとしても十二分に楽しめるこの作品。
　イベントによっては命を落としてしまう、ハードなものも確かにあります。ですが、ですがしかし、どうか遊んでいただきたい。
　まずは体験版を触ってみてください。そして、少しでも、「良い」と思える要素が有ったのなら。
　この作品は、あなたにとって“お買い得”な作品だと言わせていただきます。

.　このゲーム、内容自体は本当に短いです。というかR-18シーンの開放を最優先にすべてのイベントをスキップしつつ遊んだ場合、二十分ちょっと(ゲーム内日数で13日目に)で終わりました。
　ですがしかし、全部で12あるシーンはどれもきちんと「一つのシーン」になっており、すぐに終わったりなあなあで終わるような、雑に扱われているシーンが有りません。
　シーン開放済みのセーブデータや全開放の裏技こそ無いものの、本当にさっくり終わるので、手軽にR-18シーンを見ることが出来ます。
　黒電車さんの絵柄が好みなら、買いではないでしょうか。

ただし、体験版をやって「楽しい」だとか「素敵」だとかの感情を抱いたり、思わず寝食忘れてのめり込んでしまったならば。
そんな貴方には、私は胸を張って「このゲーム、オススメですよ!」と言わせてもらいます。

18禁シーンについでですが、恐らく敗北凌辱がメインになります。
……体験版をやった方ならきっと賛同していただけると思いますが、このゲーム、純粋に難易度が高く、場合によっては一手でかなり苦しい状況に陥ってしまうことも。
18禁のイベントシーンも勿論有るのですが……この点から、よく見ることになる18禁シーンは敗北凌辱になると、そう言わせていただきます。

……何ですって? そんなに難しくなかったからよくわからない? なるほど買いましょう。買って攻略記事を書きましょう、そしてそれを私に見せてください……。

体験版を遊んだ方ならわかると思うのですが、このゲーム、探索と戦闘が主なDRPG部分と、会話やイベント(18禁含む)が主なADV部分の二つで構成されており、なおかつDRPG部分での18禁シーンはほぼありません。
　具体的には敗北凌辱(一つだけ)と選択肢で今見るか選べる18禁シーンくらい。
そのため、「あんまり18禁は興味ないなぁ」という方や「DRPG部分は面白いけど……」という方も安心して遊んでいただけます。

とはいえ、発売している男爵領様は同人誌も多く出版している有名サークルであり、18禁部分にも当然力が入っています。
こちらはネタバレの都合上あまり詳しく話せませんし、なかなか何といえば良いのかわかりませんが……私のこのほくほく顔を見ていただければ、もうそれが全てかと。
回想で、シーン閲覧とCG閲覧を選べるのも嬉しかったですね。
ただ正直、物足りないな、とも思いました。何故なら……魅力的なキャラクターが多すぎて、もっと見たくなってしまいました。

DRPG部分もADV(18禁)部分もハイレベルなこの作品、買って損はしませんよ。

正直、製品版を買うまでは「あれ、18禁機能が無いだけで体験版でも十分遊べるしこれでいいんじゃないか?」と思ってました。
……間違いでした。

カエデちゃん。いやらしいしエロいしで素晴らしすぎませんか。素晴らしすぎませんか? 素晴らしすぎました。
体験版で嘔吐を見て感じた、「この人は拘る人だ」という感想。寸分の狂いもありませんでした。

ただ勿論、それだけじゃありません。
この「Eliminator カエデさん」という作品。なぜ「カエデさんがEliminate」することになったのかという隠された設定を暴くことが出来るのです。
個人的な感想ではありますが、とても良い設定だと思いました。「このあとカエデさんはどうするのだろうか?」という思いに馳せられ、気が付くと妄想話が幾つかパソコンの中に……。

TPSとしても18禁作品としても、設定を楽しみたい方にもお勧めできる作品です。
……ただ、正直、夜中のプレイを避けたいほどには敵の声が怖かったです。