miiiitさんのレビュー一覧

今回は年の瀬。
施術を受けながら駄弁ったり、あの人とのコンビによる怪談も再来したりなど、大人組のムードで緩々と。
しかし、それら印象の全てを持っていかれるほど、最後の実家系世話焼きアンドお別れパートが素晴らしかったです。たまに会う旧友との別れに感じるような名残惜しさと、それをエイッと振り払ってくれる芹さんの元気注入。しっかり背中を押してもらいました。

聴く度に「行ってみたいなあ」と思わされる道草屋の作品たちですが、今回はちょっと本気で恋しくなってしまうほどパワーを持った作品でした。
もう年の瀬ではないけれど、寒くて大変な日々にぴったりな音声です。

ひょんなことから自宅で匿うことになったダークエルフの雪夜さん。その境遇や価値観の違いから最初はなかなか噛み合わない日々が続きます。
しかし、日が経ち会話を重ねるごとに心を開いてくれる雪夜さんは、段々と積極的な献身を見せてくれるように。

耳かき、耳舐めが主の音声作品ですが、バックストーリーがしっかりしているため、没入感が大きめな点が特徴的。
過酷な過去を持つ誰かをめいっぱい幸せにしてあげたい、そんな話が好きな方には是非お勧めしたい作品です。

日中はマーリカが町を偵察し、夜は主人公がグールとして女性を襲う、というサイクルで話が進行。難しい操作などは無いので気軽に遊べる作品です。

可愛い絵柄ですが、基本的に無理矢理するのでプレイはハード寄り。体験版も例に漏れない内容なので、動作確認と一緒に確認することをお勧めします。
襲われる女性の身の上も様々。その背景をプレイヤーに察させつつ、しかしグールはお構いなしに……という背徳感のあるシチュエーションが多く、そこが良かったです。

ビャクによる様々な癒しがメインの本作。爪切りや洗髪といった少し珍しい施術を受けつつ、ちょっとした企てと共にテンを待つ事に……。

ビャクからは二人がどう見えているのか、使いに出された先では何をしているのか等々。今まで端々でしか触れられてこなかった話題が多く語られるという点が、本作の大きな魅力だと思います。
無論、普段とは趣が違う音の数々も非常に面白く、個人的には頭皮マッサージが気持ちよかったです。

ただ、ちょっと大きめの声を出す場面があり、初めて聴いた際は途中で寝落ちするも、そこで目覚めてしまいました。人によるとは思いますが、少しだけ注意が必要かもしれません。

辿り着いた山小屋で少女に世話を焼いてもらうも、程度が次第にエスカレートしてきて……というお話。

まず何より、最後は滅茶苦茶に搾られます。全体を通して素晴らしい演技なのですが、このパートは特に圧巻で、まさしく"食べられる"ような迫力があります。
また、少しずつ暴走していく小雪ちゃんと拒絶できない聴き手の関係が段階を踏んでしっかり描写されており、ここが丁寧だからこそ最後が引き立つのだと思いました。

最初は少し高めの価格設定だなと感じましたが、男性受けを欲してる方なら買っても間違いはないでしょう。

スタンダードな構成で特別目立つ音はありませんが、それが宿の一室での素朴なひと時をより安らげるものとして演出してくれています。

柊さんの控え目で訥々とした語り、柔らかめの耳かき音、擦れ合う音や虫の音など、寝る時に聴くにはうってつけの作品だと感じました。耳舐めの音にも激しさはありませんが、ほんのりと垣間見える妖艶な一面にそれまでとのギャップがあり、不思議な魅力があるキャラクター・演技でした。

今後どういう作品を作られるのかが楽しみになる、素晴らしい一作目です。

まず何より、一作目と二作目を購入していない方は、そちらから買って聴かれることを強くお勧めします!この作品のみを購入しても良質な耳かきや添い寝に癒されることは出来ますが、順を追って聴くか否かで狐巫女テンちゃんへの愛着は全く違うものになるでしょう。

二作目から更に時が経ち、すっかり親密な様子を時折ビャクに突っ込まれては慌てるテン……というような終始穏やかなムード。三日目には今までを振り返るお話も?

そういうわけで、過去二作を聴いた方ならともかく、そうでなくとも興味があれば是非一作目から聴いて欲しいと自信を持って言える、そんな素敵な作品です。

RPGとHパートのどちらもしっかり楽しめる良作だと感じました。

前者はやりごたえ十分な内容の一方で、全滅ペナルティは排除、ワープ機能や難易度設定なども充実しています。ストレスフリーな作りが非常に有難かったです。
後者は男性受けが主で、各ヒロインの個性もしっかりと区別がなされており、どれも魅力的でした。正直なところ、各シーンが少し淡泊かなという印象を受けましたが、後々はそれを踏まえたバージョンアップが実施されています。

全体的に丁寧な作品だったので、現在予告されている次回作も楽しみにしています。それ単体でも楽しめるそうですが、今作を遊んでおくと楽しめる演出等もあるそうなので、もし気になっている方は今のうちに遊んでおく……というのも良いかもしれません。

引き継ぎ可の体験版もあるので、とりあえずそちらをどうぞ!

まだちょっと拙い敬語、時々噛んでしまうなど、初々しさ満点の新人さん。マイペースな稲さん、しっかり者のたびさんと続いていたので、こういうタイプの作品は久々な気がします。

環境音をはじめとする細やかなところは相変わらず素晴らしく、今回は一風変わった耳の甘噛み、それから昔話が特徴的な作品です。

「ふごふごあまがみ」って何ぞや?という感じですが、聴いてみると得心がいくはずです。まずは体験版から是非。

浅見ゆいさん個人の一作目と言うことで、楽しみにしていました。

本作には髪を捲る音、食器を洗う音などなど、様々な音声が多く盛り込まれています。自分以外の誰かが本当に部屋に居て、身の回りの世話をしてくれているような、そんなリアルさがありました。

勿論、後半の耳かきや囁きも素晴らしかったです。聴き手を肯定してくれる優しい内容が癒し度抜群でした。