「早いね?」
彼は急ぐ様子もなく、待ち合わせ場所にやってきた。
「遅いよ~?」
「遅刻ではないよ?」
私はいつも通りの反応をもらえて、満足し、彼と共に歩き出した。
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◇この作品をプレイするには「RPGツクールVXACE RTP」が必要です
◇この作品は主にドットパターンで構成されています
「早いね?」
彼は急ぐ様子もなく、待ち合わせ場所にやってきた。
「遅いよ~?」
「遅刻ではないよ?」
私はいつも通りの反応をもらえて、満足し、彼と共に歩き出した。
「ごめん、待った?」
彼は走ってきたような様子だったけど、全く疲れを見せていない。
「ううん、全然」
私の表情を見て、安堵した彼は微笑みながら、私の手を取ってくれた。
「ねえ、そんなに怒らないで?」
ちょっぴり時間オーバーした彼に、私はふくれっ面を見せる。
「今度からは気をつけるからぁ……」
彼の涙ぐむ上目遣いに私は降参し、手を繋いで歩き出した。
「お、お待たせして、申し訳ない」
走ってきた彼は息が上がり、汗ダクダクだった。
「私のために頑張ってくれて、ありがと」
私は汗でいっぱいの彼の顔を拭いて、手を取ってあげる。