大好きなエルフの王女が魔人王の魔術によって魔人化していく姿をただ黙って見ているしかない弱小妖精のオイラ

エルフ達の王国ラホールは魔人王の突然の襲撃により壊滅…王であるワボルは討ち取られ間もなく降伏する事となる。
残った側近や王族は皆断頭台にかけられ唯一第一王女であるフローネだけが残された。
第一王女であるフローネを残したのには魔人王ガドラのある狙いがあった…
それはフローネを魔人にして魔人軍の幹部に加える事だった。

身体は小さいが正義感が強くフローネの事が大好きな妖精。
「どんな事があってもフローネ様はオイラが守る」
そう心に誓っていたアベルはフローネが地下牢に閉じ込められる際
フローネの衣服に紛れ共に地下牢へ潜り込む事に成功する。
しかし…そこで待っていたのは非力なアベルにはどうする事も出来ない
あまりに残酷な現実であった…

元は聖なる魔力で魔族と戦う戦士だったが
その強大な野心から自ら魔人となり強力な魔力を手に入れた。
ガドラの目的は〝世界の王〟となる事であり他の民族を蹂躙する事ではない…
したがって全ての民族を従順に従えたかった。
そこでガドラがとった策は他民族の長を魔人軍の幹部に据え
その幹部となった長に魔人王に従う民として他民族を管理させるとゆうものであった。