Liste des critiques de 熊くじら

少々面倒な事情を克服しかかった少女と、向日葵畑で出会った不思議な少女、天文部員達の夏の物語。
少し不思議な、ややセカイ系の要素ありの青春です。が、それは重要なものではなく。
一緒にいてドキドキするだとか。嫉妬して喧嘩して前よりも仲良くなってとか。
恋や友情、そういった絆を作っていく気持ちがとても大切だというお話でしょうか。
絵も丁寧で作品にマッチして、一枚絵は読み手をぐっと盛り上げてくれますし。
主役二人を中心に、天文部のキャラも魅力的。キャラ薄めに感じるかもしれない先輩は補完されます。
個人的には、やはり大野みたいなやつが好きです。
多くの人が楽しめる内容だと思います。特に、いわゆる鍵っ子には良いのではないかと。

後日談のように見せかけてはっきりとはしないまま。つまりは第六章ということだと思われます。
六章は本編エクストラでようやく顔見せした名無しのナース(仮称エロピンク)を視点人物に、先生のお話。
ナースは可愛らしく良いキャラなのですが、さんざん付き合わされたというのにこれは可哀想なのではとも。
世界がどうなっているのかというネタばらしのようなものもここにありますが、読んでもやはりはっきりとはわからない。
幸せ家族が見えたのは良かったのですが、目が見えたことによってまた……。
でも色々と想像する分には良い話です。封筒もありましたし、この後はハッピーエンドと信じて。

ネットゲームのテストプレイヤーになった少年の、四日間の冒険譚。
物語はこの手の王道の真ん中で、大切になったもののために全力を出す男の子はやはり良い。
どう考えても完全なAIを搭載しているとしか思えないNPCとの掛け合いは中々。
相手がプログラムだと分かっていても、こうも普通に会話できれば色々な感情が生まれるのも仕方なし。
後半の熱さも中々のもので、シナリオは長くありませんが値段を考えれば十分かと。

特殊な事情や無実の罪で投獄された四人が過去にケジメを付ける物語。
ストーリーの要所要所が簡単なミニゲームになっていて、失敗するとゲームオーバー。
単純なゲームなのですが最初は法則がわからず、失敗してしまうものもしばしば。
その分「脱獄している」を始め、状況に沿った気分を少し味わうことができました。
個人的にはエンディングが好き。やはり物語はこういう風に締めてこそ。

同人ゲームとは思えないクオリティを誇る作品。
操作性も良く、あまりアクションの得意でない私がキーボードでクリアすることも可能。
やりこみ要素も満天で、ダンジョン攻略のタイムアタックや釣り、アイテム作成など様々。
前向きで明るく可愛らしい主人公の姉妹を中心に、登場キャラクターも魅力的。
ストーリーもわかりやすく、単純ながらほどよく燃えられます。
アクションRPGが好きならばプレイして損はないと思います。
苦手だけれどキャラクターを見て可愛いと思った人も、きっと楽しめる内容。

作品紹介の通り、ヤンデる感じの百合コメディ。
……いや、「感じ」なんて生易しいものじゃなくてこれもう完全に病んでますよね?
作品全体としてコミカルな雰囲気で進むものの、二人きりになるシーンでは常に冷や汗が。
誤った選択肢を選ぶと場合によっては容赦なくですし、片方だけを構いすぎるとやっぱり……。
全体のボリュームはそこまでではありませんが、とても濃厚。これでもかという濃さで、十分満足できるものです。
百合好き、または百合にあまり興味がなくとも、軽いスプラッタコメディが好きな方などにどうでしょう。
最後の選択肢では、ここまノーマルと言い張っていた主人公がついに。

一族繁栄のための生贄にされた無気力青年が、知り合った女の子のために頑張るお話。
オカルト色よりはサスペンスが強く、女の子を取り巻くドロドロした人間関係がメインです。
オヒナサマ関係の設定など消化不良に終わってしまったところはありますが、
何もしていないニートだった主人公が誰かのために戦おうとする、という話はやはり面白い。
これから先どうなっていくのかなどが気になりますが、想像する余地があると思えばこれはこれでアリな終わり。
お時間のある方は軽くプレイしてみてもいいのでは。

パロディ満載でハイテンションな探偵物語の二作目。
今回もミステリーとしては決して本格派でも正統派でもありません。
けれど物語としてはやはり面白く、前作よりも激しく燃え上がります。
また、現実離れした数々の設定にも関わらず、推理そのものはそのような設定無しで組み立てられるのも好印象。
推理時のキーワードの組み合せによって発生する超展開のギャグ時空も必見。
前作が楽しめたならば、今作も問題なく楽しめるでしょう。

タイトルだけでわかるほどにパロディ満載でハイテンションな探偵物語。
ほかのレビュアーの方も書かれているとおり、決して本格ミステリーではありません。
推理パートは難しくありませんが、それでも思考は必要ですし、決まったときはかなりの達成感。
物語の構成も面白く、プレイヤーの意表を付く展開がとても楽しい。
ジャンルは少し違いますが、逆転裁判などが好きならばプレイして損は無いと思います。

タイトルと作品紹介の通りの作品。本当にタイトル通りの話だとは思わなかった。
内容は青春ものと言い切って大丈夫なんじゃないだろうかというもの。
学生時代、恋に部活に全力全開な演劇部の物語であり、それ以外の何でもなかったです。
高校時代に演劇部の手伝いをしていた身として、説明などに一々頷いてしまったり。
演劇経験があるならば、すんなり感情移入出来るのではないでしょうか。
柔らかな雰囲気で少し不思議要素の入った青春部活もの。お好きならばどうぞ。