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「【3時間30分/シェイカー/耳かき】BAR『Envelop』バーテンダー・愁子【CV.原田ひとみ】」 へのレビュー
2020年09月05日 つきおと さん
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本作ではじめて本シリーズに触れたのですが、まずなによりバー×耳かきという掛け合わせがいいですね。 2人でお酒を飲んで、会話して、個室へ移動して耳かき。文字にすれば淡々としたものになってしまう流れですが、音の演出や言葉の間の取り方が非常にいい空気を作っています。 カクテルを作る際の氷の音や注がれる水の音、そしてそこで繰り広げられる、聞き手とバーテンダーさんの旧知の仲ゆえのやりとり。 これが自然と、台詞から伝わってくるのが素敵。 そんな大人な場で、満を辞しておこなわれるのは耳かき。 耳かきなんですね。 なかなかないですよ。バーで耳かき。でもそれがいいんです。それが素晴らしいんです。 臨場感を味わうため、程よく酔いが回った状態での耳かきパートを聞いてみた次第ですが、酒による高揚感と原田ひとみさんの囁きが相まって、耳かきでこんなにもドキドキしたこと後にも先にもないんじゃないかってくらい胸が高鳴ってました。 店じまいから始まるお話ということもあるのかもしれませんが、耳かきに入るまでのパートで店内BGMが小さく流れていたりすると一層バーという空間が引き立つのかな、なんて思ったりもしましたが、飲酒からの耳かきの流れで、個人的には今までにない没入感を得ることができました。 全年齢作品なので、この飲酒パートが年齢によってさまざまな捉え方ができるところも魅力のひとつかもしれません。未成年は二十歳になるその日まで、大人にはできない、未成年ながらの想像や憧れで楽しめたり。下戸であっても現実に作用しませんから、自身の好きなように楽しめる訳です。
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