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作者様がX(旧Twitter)に投稿したものをまとめた作品。先生の作品は定期的に読みたくなるので購入しました。
本作の魅力はブ○アカキャラの可愛さにもあるけれど、やっぱり情緒のおかしい先生が最高ですね。よくあるおちゃらけた風貌の先生からめちゃくちゃイケメンな先生になる、これが痺れるんです。
そんな本作ですが「アルの何でもしてあげる」の話が個人的にお気に入りです。情緒のおかしい先生とアルの可愛さ、それからオチが個人的に刺さった回です。
作者様の描く先生はやっぱり魅力的であるし、また同時にキャラクターの解像度が高いから、生徒たちの魅力を最大限ひきだして描いてくれています。
よってブ○アカそのものが好きな人には特におススメしたい一品でした。
ちなみに余談ですが自分はミカが一番好きなので、今後ともミカの活躍を願っております。
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この音声作品の恐ろしいとこは、語られるコト全てが嘘臭く聴こえるところだ。語られるコトというのは「カスの嘘」の他に情景描写も含まれる。
例えば飛行機が飛んでいると指さされても、音が聞こえないからこれもウソだと疑ってしまう。季節が冬になってきたと言ってもそれはウソだと疑ってしまう。(パッケージ絵的に秋では?)
他にも缶が落ちていると言われても本当かどうかわからない。もはやこの作品で信じられるのはカスのお姉さんが美人であることと、夕焼け小焼けのチャイムが流れる時間帯である事のみである。
では、なぜこうも疑ってしまうのか。それはカスのお姉さんのつく嘘の幅が広いことにあると推測する。信ぴょう性がありそうな嘘、嘘臭い嘘を織り交ぜてこの化け物はこちらに語りかけてくる。しかもその語り方にしたって、ただ嘘を淡々と述べるだけではなく、「〇〇っていうけどさ、よく分かんないよね」みたいな伝聞調だったり抑揚をつけてきやがるのだ。
そのため何かを語り始めると、どんな語り口であろうと全てが途端に嘘臭くなってしまう。音声作品は通常、聴覚の情報を頼りに妄想していくもの。だというのに我々に与えられる聴覚情報は、ほとんどがカスの言葉なのである。しかもトラック1からトラック3までの間、カスの嘘は加速を続ける。嘘の情報が脳を支配する。トラック3「無敵」にあたっては、クトゥルフの怪物と対峙した時のような筆舌し難い恐怖を感じる。
本作をフリ〇レン風に言うなら「この女にとっての言葉は人類を欺く術だ」。意思疎通が出来ているようで、その実、全く出来ていないのである。
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と、ここまで本作の恐ろしさを語ってきたが、肝心の購入については極めて推奨する。我々オタクは最早、普通の癒しで満足は出来ない。こうした独特な”癒し”は希少である。類似ジャンルがこれから増えるかもだけど、このサークルには是非とも頑張ってほしい。応援してます。
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