絵やシチュはとても良いのですが、シリアスの内容とヒロイン擁護が好きではなかったです。
この漫画を買ったのは兄が死んだ経緯と二人の結末が見たかったからです。いざ読んでみて正直ガッカリ。
まずヒロイン擁護が多い。
兄は瀕死の重傷だったのでヒロインが手を下さなくとも死んでた可能性があった、ヒロインの母は兄に殺されたので復讐されても仕方ない、兄がヒロインに断罪されることを望んだといった描写を入れていて「ヒロインは悪くない」という印象付けを強く感じます。恋人にもやたらヒロインは悪くないって言わせている。
また、本編で年寄りも相手をさせられたといいつつも、おまけ漫画では女同士の絡みの方が多かったという描写もヒロインの身体はあまり汚れていないんですアピールにしか見えなかった。
そして肝心のシリアス場面ですが、あれだけ手を下さなければ兄は生きていたかもと思い悩んだのに行為が終わった後、悩んだのが嘘のようにヒロイン一辺倒になるのがついていけなかった。
兄の死が性欲に負けた感。最終的にヒロインの手を取るだろうと思いましたが、理由付けがしょぼい。あっさりヒロインを選んでる。シリアスなんだから思い悩みながらも手を取るくらいにしてくれればなぁという気持ちでした。
ラブコメだったら普通に良作だったのにシリアス描写を入れたことでストーリーに粗が出た感じです。
個人的な感想になりますが、シリアスを入れるならヒロイン擁護は少ない方がいいのです。この作品はやたら目につきました。