ファイゼルさんのレビュー一覧

誘導がスマートな催眠音声です。完全版を何回か聴いてからじゃないと上手くいかないとは思いますが、ほぼ擬声語のバージョンだと、時間がなくても聴けます。
あくびはうつるとは言いますが、音だけでも毎回自然にあくびがでちゃうのが不思議です。
後半のメトロノームパートに辿り着く前に寝落ちしてしまうことがしばしばあるほど、リラックスできます。

危険な悪魔を使い魔として契約で従えているけど、それがもし自由の身になってしまったら?というシチュで欲しいものがばっちりでした。

契約で従えている状態では、執事的でまっとうな助言をしてくれている……のかと思いきや、2回目に聞いてみると、助言でもありはするけど、どう転んでも都合のいいように誘導してるように聞こえて、面白かったです。しっかり仕組まれています。
あるじが魔法を大失敗しなくとも、いずれはこうなってたんじゃないかなあと。彼らなりの愛と行動力が強すぎる。
笑い声や吐息がどれもキャラに合っていて素敵です。

喜怒哀楽全部盛り。ところどころヤンデレっぽい年下彼氏の感情色々聞けます。

マグカップ割ったら真っ先に怪我を心配したり、怒ってても大声を出したことを謝ったり、やりすぎた?と反省してしょんぼり謝ったり、床は冷たいからと気遣ったり……
行動の端々に彼女が大切で大好きでしょうがないのが滲んでいるからか、プレイは冷静に考えるとえげつないけど、マイルドに感じました。
焦らしプレイが双方に効いていて、主導権を握ってるはずの彼氏にあんまり余裕がなさそうというのも一因かもしれません。
帰りの電車での痴漢プレイの途中から、痴女逆襲されてて面白かったです。

夢を売るお店に行きたいなぁと思った時に、お店でメニューを注文するようにプレイリストを作って聞く。この行動が、作品と馴染むので、すんなり世界に入っていけます。
その日何をして過ごしていようが、引っかかることなく聞ける、シンプルで完成度の高い導入です。

夢の内容は3種を選べ、複数繋げられたり、分岐オプションを選べたりと充実度&自由度が高いです。
声優さんが2人いらっしゃるのも贅沢で、実質2作品入っているようなもの。
敬語バージョンは単純に全部敬語になるだけかなと油断していたら、
敬語が一時的に砕けるときにしか得られない栄養素がありましたね……
敬語Loversパートでは、恋人だから堅苦しい物言いはやめると、平語で一気に距離を詰められます。

少しストレッチをして寝かしつけられるだけで、注文した夢の世界or安眠へ。
催眠音声は数あれど、一番聞いているのは間違いなくこの作品です。

ストーリーテラーの催眠誘導をお話の一環として自然に楽しむことができます。途中で催眠抜けちゃってもシチュ音声として聴けるタイプです。
途中「受け入れよ」というセリフで何かのイメージがよぎってしまうと、雑念…となることがありますが、なんとかなります。

王子様は最初こそ抵抗していたものの、すぐに魅了されて狂ってしまいます。ほとんどの間けだもの状態。一切手を緩めず、逃がさないとおさえつけてきます。
ストーリーテラーによるカウントダウンが何回かありますが、3からなので結構短めです。主人公の隣で一部始終を把握しながら、淡々と指示してくるあたり、ほんといい趣味してます。本編でも「『私の』人魚姫」と執着がちら見えするのは可愛げ。

王子は悪だくみどころか、ストーリーテラー自体を認識できてはいない状態でがっついているし、ストーリーテラーは王子を狂わせるための指示を淡々とするだけで手は出してこないので非対称で面白い複数プレイです。
ボーナストラックでストーリーテラーも攻略できるのが最高でした。

オーナーの髪型の上げ下ろしで大分印象が変わって、二度おいしいです。
バーの制服が二人ともかっこいい&可愛いで、奏はわりとすぐに脱いでしまうのがちょっともったいないなと思いました。オーナーは最後まできっちり着たままです。手伝ってるだけ()なので。
下の名前を呼ぶように言われて、恥ずかしくてママと言ってしまうのが面白かったです。確かにママみはある……。

お互いの行動をなんでなんだろう?とちょくちょく立ち止まって考えながら、関係がゆっくりと歩くように進んでいきます。4話目にして付き合うことになりました。はるちゃんに歩調を合わせて告白する太一くんの場面が微笑ましいです。
部屋は隣なのに帰ったら連絡をくれと言って、「結構甘えたさんなんだろうか…」とはるちゃんに思われていて面白かったです。

すみれさんはクール美人なのに、ド直球のお願いをしちゃうくらいのポンコツさと危うさがあり、目が離せなくなるような可愛さです。
ベッドの中でのセリフでも素直に破壊力の高いことを言ってしまっていて、面白さと可愛さがすごいです。橘くんがセリフを脳内保存するのも納得です。
橘くんは、社内で付き合っていることを広めたり、うまいこと言ってお願いの関係を続けようとしている策士です。好きだとは言えないタイプで素直じゃないから、二人合わせてちょうどいいカップルだと思いました。

パチパチと囲炉裏での火が爆ぜる音が暖かく、聴き入ります。
アロマキャンドルのところではアロマキャンドルの容器をカチカチと叩いたり、マッチをシャカシャカと振ったりするシーンでは音に動きがあり、音の位置が感じられます。
音フェチ向けだけあって四六時中話しかけられることもなく、適度に放置してくれるのがありがたいです。

主人公田端の設定が面白くて、中身は昔気質のオヤジっぽいです。
出しっぱなしの競馬新聞と指毛を気にするの取り合わせがツボでした。
一話でものすごいスピードでくっついた二人ですが、一ノ瀬君が若さもあってかケダモノノンストップ。しばらくご無沙汰だった田端の体力が持たないのは当然なので、これからうまいことバランスをとっていくのかなと思います。