ねむり。さんのレビュー一覧

女冒険者2人組が自称精霊と名乗る謎の少女と出会うことで始まる王道ファンタジーストーリー。

オーソドックスなノベルパートと、画面に示された方向キーのコマンドを入力してエンカウントしたモンスターとバトルする戦闘システム(苦手な方はスキップ可能)を交互に進めていくシステムで、短いながらに綺麗にまとまっている作品でした。

「マナ」「アーティファクト」などファンタジー系のゲームをプレイしたことがある方なら一度は聞いたことのある用語が使われているため、世界観にのめり込みやすく、気軽に楽しめます(((c( っ*`ω´*)っ))

短い時間でサクッと遊べるファンタジー系の作品を探している方にはおすすめです!

父の死をきっかけに海外からはるばる帰国してきた主人公が、殺人事件に巻き込まれてしまう館モノミステリーアドベンチャー。

誰が何の目的でメイドを殺したのか分からぬまま、犠牲者が淡々と増えていき、鬱蒼とした洋館という舞台や全体的に薄暗いグラフィックも重なって、底知れぬ恐怖のような雰囲気は出ていたと思います。

そして、各ルートによって「犯人」も「被害者」も変わるというミステリーものとして斬新な設定。
ルートによって違う展開が楽しめるという利点もありますし、これぞマルチエンディングゲームの醍醐味でもあるんですが、本格的なミステリー作品を期待していると肩透かしを食う可能性も。

蓮見茜ルート(TRUEルート)はぐいぐい引き込まれるシナリオで楽しめましたが、事件の全貌の割にはこじんまりとまとまってしまっているという印象です。

椿の花に彩られた洋館、ダークな雰囲気、メイド、「夜のご奉仕」というHシーンシステム――など、単語だけ聞くと非常にそそられる作品なんですが、肉付けがイマイチだったというか、設定を活かしきれていかなかった感じ。

素材は良かっただけに、「シナリオがほんのりミステリー風味の抜きゲー」か、「エロはおまけ程度のがっつり本格派ミステリー」のどちらかに絞って制作した方がより良い作品になったんじゃないかな、と思いました。

三角関係をテーマにした女性視点の乙女向け短編ノベルゲーム。

30分程度で終わるボリュームなので、忙しい方でも気軽にプレイできます。

商品紹介にもある通り、少女漫画みたいな世界観にアダルトシーンを加えた感じのシナリオ。
三角関係というテーマながら、後味悪いということはなく、読了感はすっきり。

夏生ちゃんに一途な主人公チカちゃんが可愛い……!

108円という価格とは思えないくらい、
立ち絵やスチルが可愛らしく美麗でクオリティが高いので、
絵が気になった方はぜひ購入してみてください(*∩ω∩)

価格以上の満足感がありました!

両親に捨てられ、森の中で行き倒れていた主人公「シエナ」が、伯爵のヴァルトレートに拾ってもらい、ヴァルトレートの屋敷で働くことになるという物語。

元はフリー作品のようで、ボイスやCGを追加したのが今作の有料版です。
私は有料版からプレイしましたが、フリー版をプレイしたことがある人にも楽しめるような内容になっているのではないでしょうか。

プレイ時間は体感3時間程と短めでしたが、エンディング数は全12種類という豊富さ。
各キャラクターと結ばれる恋愛ルートだけではなく、ダーク寄りの鬱エンドや、ギャグルートなどもあり、短いながらに濃密なストーリーを味わえました。

とにかくグラフィックが美麗。
商業ゲーム並の美麗さと演出で驚きました(///ˊㅿˋ///)
そのキャラクターの雰囲気に合ったようなキャラデザで、特にヴァルトレート様がお気に入りです。

おまけシナリオでちょこっとした登場しない、ヴァルトレートの両親も立ち絵が用意されていたり、スタッフロールでは描き下ろしのイラストを使っていたり、全エンディングクリア後にはおまけCGが用意されていたりと、グラフィック・演出面のこだわりが凄まじく、この価格帯でこれだけのものを作ってくれた制作者様には感謝しかないです…ありがとう…!(ง⁎˃ ᵕ ˂ )ง⁾⁾

ただ、恋愛ルートでのお互いが結ばれるまでの過程描写が少なかったというか、駆け足気味だったのが難点。
設定がしっかり練られていただけに、そのあたりの描写をもっと綿密に描いていればもう少し恋愛ゲームとして楽しめたいかもしれません。
(結ばれた後のいちゃラブっぷりはおまけシナリオで堪能させていただいたので、そこは満足です(///ˊㅿˋ///))

サンプルCGなどでグラフィックが気に入った方は購入しても損はさせないゲームだと思います( ›_‹ )

女子高生の美琴(名前変更可)が過保護な兄「わかにい」と紆余曲折ありながらも結ばれる女性向け恋愛ノベルゲーム。

攻略対象数は「わかにい」の1人だけですが、1人に絞ったからこそ兄妹という二人の関係性が丁寧に描かれていました。
「わかにい」の横暴な性格と過保護っぷりに、序盤は正直「面倒くさい兄だなぁ…」と思っていましたが、二人の「秘密」を知ったあとだと、美琴を遠ざけていた理由や、その不器用な優しさがとてつもなく魅力的に映り、気付けば「わかにい」に対して感情移入してしまい、「早く美琴と結ばれてくれー!」と応援していました(///ˊㅿˋ///)

お互いの気持ちが分かっているのに、素直になれずにすれ違ってしまう絶妙な距離感が兄妹モノとしてとても秀逸です。

「わかにい」の抑えるものがなくなったときに「兄」から一人の「男」として変化していく様子がかっこいいのなんの…!(ง⁎˃ ᵕ ˂ )ง⁾⁾

「わかにい」だけではなく、ヒール的なポジションの二階堂先生も妖艶な魅力があり、この物語に欠かせない重要なキャラクターで、いい味出していました。
二階堂先生ENDのその後がめちゃくちゃ見たいです……!

感情の「プリズム」を集めるというシステムも独創的で面白かったです。
全て集めると、おまけシナリオが見れるので頑張って集めてみてください。

総プレイ時間も1.5～2時間程度なので、短い時間で楽しみたい方や、もどかしい兄妹モノが好きな方にはおすすめの作品です!

仲良しの男子学生4人組が、廃ホテルに肝試しへ。
廃ホテルで”自分と瓜二つの人間”に閉じ込められてしまい、その日から怪奇現象が始まってしまうという物語。

「もう一人の自分」
いわゆる、ドッペルゲンガー的な存在をテーマとしたホラーノベルゲームです。

自分と違う自分が、自分にすり替わっていく恐怖。
緩やかながら、精神的な恐怖を煽るような作品に仕上がっていました。

文章が若干読みづらかったりと荒削りな部分はありましたが、コンセプトなどは良かったです。

総プレイ時間が2時間程度なので、短い時間でホラーノベルゲームをプレイしたい人にはおすすめ。

タイトルのまんま、肉塊を操作して少女たちを丸呑みするのを目的とした異種姦モノのシミュレーションゲーム。

肉塊は基本的には生々しいピンク色で、時にはカエルのような生き物に変化したりも。

マップ上でターゲットの少女と鬼ごっこ→発見したらコマンドによるバトル→HPを減らして丸呑みをする
成功するとHシーンという流れ。

シンプルなゲームシステムながら、ステータスを引き継いで2周目以降じゃないと倒せないような強敵がいたり、キャラクターそれぞれに合った戦略を立てないといけなかったりと、意外と難しく奥が深いシミュレーションパートでした。


サークルさんの過去作「強姦獣」と同じく、しっかりとした読ませるシナリオも健在。

肉塊が生まれてしまった原因や、主要キャラクターそれぞれに用意された隠された過去などのエピソード。

気付けば、少女たちを陵辱するという目的よりも、ストーリーが気になって進めていた感じ⊂( *·ω· )⊃

強いて言えば、「強姦獣」に比べるとキャラクターの魅力が今ひとつ足りなかったですが、エロとシナリオの両立したバランスの良い作品で、価格以上の満足度は得られること間違いなし。

タイトルに敬遠せず、異種姦に耐性があればぜひプレイしてみてほしい作品です( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭

ヒト(人間)が下位種族として、上位種族に飼われていて、
ヒトは主人公とヒロイン「緑の」しか残っていないと思われる、終末的な世界が舞台となるノベルゲーム。

この世界観が、物哀しさを感じながらも心地がよく、魅力的でした。緩やかだけど着々と物語の終盤に向かっていき、気付いたら熱中してプレイしていました。

本能のままに「交尾」をして、ヒトが残した足跡を辿り、死んだような存在の2人が未来を紡いでいく前向きな姿は心に響くものが。
総プレイ時間も3時間ほどと、丁度いいボリュームで、読了後もすっきり。


終末的な世界観が好きな方にはおすすめのノベルゲームです。
全年齢とアダルト版が選択できますが、アダルト版の方が二人の関係性に深みが増すので、そっちをおすすめします。