レビューには不慣れなのでネタバレ等ご容赦下さい。
薬売りのミア編、修道士の夫の帰りを待つ妻のモーラ編、見習いシスターのグレタ編の3作品が納められています。
1話あたり20Pほどで、行為自体の尺は短いですが、画力の高さ、体位や構図の豊富さ、物語の作り込みから満足感は十分にあります。
このシリーズが大好きになり買い集めているのですが、本作はバランス良く楽しめる印象です。
合意度にばらつきがあり、シリーズ特有の悲壮感も三者三様でその時の気分で選べるし、時間がないけど聖フォワールが読みたくて仕方がない時にも最適です!
まず女性にお伝えしたいのが、お相手のおじさんたちはイケオジとか清潔感のある人ではなく、本来の社会のどこにでもいそうな見た目の(倫理観のヤバい)おじさんです。サンプル画像で嫌悪感を感じなければ大丈夫です。逆に、男性向け特有の必要以上なキモオジにも描かれてもいません。
ミア編は、サンプルを見て「薬を売るのになぜ体も売るのだろう?」と疑問だったのですが、マッチ売りの少女のようなもので、薬を売り切るまで祖母の待つ家に帰れないがゆえの結果です。
彼女は過去にも同じ人たちに行為をされていて、その認識がありながらも自らの足で薬を売りに行っています。
いやだとは言いつつも喘ぎ声の末尾にハートが付いているので少なくとも気持ち良くはなっていると思われ、そこまでかわいそうではありません。
モーラ編は合意度がかなり高いと思われ、彼女の年齢もしっかりした大人なので気の毒さはありません。気持ちよさそうなのと年相応の豊満な身体が魅力的です。
グレタ編は合意度ゼロで、とってもかわいそうです。地下牢に幽閉されて数日そういう目に遭いますが、シスターからは気のせいということに無理矢理言いくるめられてしまいます。
あとがきにて、当時の修道院では売春もあったとの記載があり、やはりこのシリーズは勉強にもなり、面白くてたまらないです。