新着レビュー

感情表現が苦手なお婿さんと、少々天然で、世間ずれしたお嬢様の主人公。

そんなふたりの、どこかずれてて、でも結局はとても息の合うところに落ち着くという絶妙な距離感が、見ていて心をくすぐられる思いです。

言葉の冷たさとは裏腹に、実はとても気をかけて行動してくれる財前さんのキャラクター像、すごくいいなって思います。

もうお前らくっついちゃえよ!!とゴロゴロ転がりたくなるような3巻
今回はオーナーの私服姿やデート(デートじゃないけど)などが堪能できます。
そしてヒロインの一人えっちを手伝うという名目だったのが、一歩を踏み出し今回は素股にランクアップしました。
体格差のある絡みがいいですねえ…
気になるところで終わりますがまた一波乱来るのでしょうか?

なんか昔の中国っぽい、どこかの国の後宮を舞台にした、医官のヒロインと
イケメン将軍のお話。
舞台装置と衣装が古代中国っぽい感じで雰囲気がありますが、ヒロイン含め
登場人物のキャラクタとか考え方は至って現代的で、その辺は読みやすい。
ヒロインがとっても頭が良い感じなので、それを生かした今後の展開が
期待されます。

許嫁の豪邸に暮らし始めたヒロインが手作り弁当を彼の会社に届けるお話。
もう、新婚さんみたいです。
ただ、二人とも、まだお爺ちゃんたちの我儘に付き合わされているだけで
お互いの関係についてはフラットなので、表向きの状況と内面のワタワタ
しているとのギャップが非常にコミカルに描かれていて、とても微笑ましい。
とてもニマニマできます。

お爺ちゃん同士が決めた許嫁がいることを突然知らされて、その許嫁は
ちょっと年上だけどイケメンですげー豪邸に住んでいるというお話。
すごく良い感じにラブコメです。
ヒロインの戸惑いも当然ですが、彼の方も戸惑ってて可愛いです。
許嫁というのはお爺ちゃんたちが勝手に決めたことですが、この二人は
すぐに相思相愛になっちゃいそうですね。

ジュランティーレの作った薬を飲んで男性に戻るか、
それともこのまま女性のままでヴィートリッヒの子を産むかの選択を迫られるエルシェイラ。
予想通りエルシェイラは愛するヴィートリッヒの為、女性のままでいることに決めました。
女性になった当初は四兄弟の事を毛嫌いしていたエルシェイラですが、
今ではもう立派な王妃という事なのでしょう。
そしてエルシェイラの決断をサイラスが尊重するところも良かった。

人の好さっていうものが悪く受け取られるとか、そういったものを題材にした内容ってTLコミックでは結構あるんですけど、自分の中では若干意味合いを生むにしては弱いかなって印象を抱くものも多々見受けられるんですよね。

その点が、すごく端的でわかりやすく、かつ深いものとして形作られている本作、すごく興味深く読ませてもらいました。

作画力も相まって、キャラクターの心情表現なんかがすごく伝わる。
そうしたものを大切にした内容を、この先も期待したいなと思います。

端的に言ってしまえば、男性のものばかりが注目を浴びがちなんだけど、性欲というものは、男女問わず、どうしても避けられないものであって、決してどちらかにのみと限ったわけではないんですよね。

それは本能でもあり、生理現象のように密接不可分で、だからこそ、それをおさえるというのはとても難しくて。
それと同時に、カミングアウトすることもまた、難しい。

だけど、それをかなりオープンに扱う本作、また悠磨くんの存在・・しかもかなりさわやかな印象で、って言うのがとてもいいなと感じました。

ふたりのキャラクターの行方が非常に気になる作品です。

いい意味で複雑さを生まない展開が好きです。

こういった言い方をしてしまうと、場合によっては聞こえが悪くなってしまうかもしれませんが、あくまでも自分としては誉め言葉としての意味合いだったりします。

とてもわかりやすく情報をまとめている内容が、すっきりと読めていいなって思うんですよね。

キャラクターごとのギャップって言うのもいい味出してるなって思うし、それを引き立てるような物語の展開、この先も期待したいと思います。

1話目の内容も、本当に秀逸だなって思ってましたが、この2話目でもその雰囲気や勢いなんかが崩されることなく、最初から最後まで貫き通されてて、めっちゃおもしろかったです。

コメディ調の内容なので、現実なら多少ムリの出てくるようなことがあっても、あっさりと受け入れられてしまうし、まんがとしてまさにベストと呼べる作品づくりをされていると感じます。