2サークルさんのコラボ作品ということで、魔法少女が敵対組織に監禁されるテーマで2本のお話が納められています。
どちらも担当サークルさんの魅力が福袋的にぎっしり詰まっており、単品でも満足いくボリュームでかなりお得です!
元正義のヒーローが唯一の救いとして渇望し、ヒロインを堕とす様は狂気と愛情に溢れており、不安定な彼の心情がまざまざと伝わってきます。当初は無理矢理やおもちゃ、スパンキングなど、かなりの強引さが際立ちますが、鞭から一転しての飴の与え方に拷問経験値の高さが伺えます。玄人に全力でかかられたら、一溜まりもありませんね。ボーナストラックの甘さが染み渡りました。
正義の金看板の闇の結実である彼が、羨望と嘲りからヒロインにちょっかいをかけた挙げ句、彼自身がハマっていく様は底なしの執着を呼び覚まします。柔らかな口調で知らしめるように体を開いていく様は玩具で無心に遊ぶ子供のように無邪気で相手への配慮は一切見られないのですが、非人道的な扱いを受けながらも意思ある相手として彼を理解しようと努めるヒロインの態度に段々と苛立ちや戸惑いを覚え、遂には捨て去ったはずの希望を呼び覚まされていきます。渇望をそのまま叩きつけ、蜘蛛の糸のように全てを絡めとろうとしてきます。反転した後の熱量が凄い。ボーナストラックではヒロインとそれ以外への態度の差が浮き彫りになり、こちらもどっぷり甘々です。
声優さんのお声は、シンはやや低め、粗暴で威圧感溢れる口調が内に抱えた激情を滲ませます。
カナメはやや高め、柔らかく享楽的な口調が根深い猜疑心を漂わせます。
状況は違えど絶望を味わった男達から、激しく渇望される状況を味わいたいときにおすすめです。