作品内容
冬の北海道・函館市。新たな命の誕生を目前に、胸おどらせる幸せな家族があった。しかし、出産予定日の1ヶ月前。母親に異変が…。泣かない赤ちゃん。「もう…あきらめましょう」奇跡を信じる母親に担当医師の言葉がささる。募る想いの中、1本の電話が鳴った。「話をしたい」と母親に告げた医師の名は小児脳神経外科医の高橋義男だった…。そして昭和36年。小学生最後の冬を過ごす義男。学校を休み続けたクラスメイト(同級生)が心配になり、見舞いに通っていたが―― 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。