作品内容
北海道・中札内村に生まれた少年・標(しるべ)。「裂脳症(れつのうしょう)」という病に冒されるも、高橋医師によって救われ、明るく平穏な日々を送っていた。しかしある日、標の身体に異変が起こる。小さな予兆だったそれは、やがて、標や両親をも飲み込んでいく…。じわじわと忍び寄る絶望の影── 果たして標の運命は!? そして昭和36年夏、小学6年生になった義男。相変わらず悪ガキで、けれどいろんなことを学ぶ毎日。ある日、セミの脱皮を見ようと、部屋の中に幼虫を持ち込むが…? 第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。