作品内容
大自然にはひとつの掟がある。
それは生きとし生けるものに共通にある久遠の共栄による「調和」である。
生きていくためには、殺戮や侵略もまた調和なのである。
生活圏を人間と近くならざるを得なくなった熊も例外ではない…。
マタギである三四郎は、村に現われ始めた熊を討つためその機会をじっくりと待っていた。
一時期はその熊と遭遇することもあったが、三四郎には確実にしとめられる勝算があったのだ、
それはそう、ここ日本海側の山脈は日本有数の豪雪地帯なのだ!
雪が降れば足跡がつく。そして冬眠前となればいくところはひとつ!
歴戦のマタギ・三四郎の勘は見事に的中!はたしてあの熊を討ち取れるのか!
矢口高雄先生がお贈りする大自然の中に生きる人々、そして生命をテーマにした壮大な物語。
第五回日本漫画家協会賞大賞受賞作。第2巻(全4巻)!!