小説 啄木と牧水 覚えず 君が家に到る

  • 小説 啄木と牧水 覚えず 君が家に到る [言視舎]
{{ swiper.realIndex + 1 }} / {{ items.length }}
小説 啄木と牧水 覚えず 君が家に到る [言視舎]
販売日 2024年10月18日
シリーズ名 小説 啄木と牧水 覚えず 君が家に到る
年齢指定
全年齢
作品形式
ファイル形式
ノベルビューア(ブラウザ専用)

作品内容

初の啄木と牧水を主人公とした書き下ろし小説。
評伝小説の快作
詩人・歌人として天才の名をほしいままにするも、自由勝手な行動で周囲を翻弄する啄木。家族の軋轢、極限の貧困、そして不治の病により死が迫っている。いっぽう、旅と酒を愛し、時代を画する歌人となりながら、思いもかけぬ恋の行方に懊悩する牧水。「歌」に寄せて二人の間に生まれた深い友情も、まもなく消え去るのか…。明治末期、大逆事件など騒然とした社会状況の下、二人をめぐり、漱石、鴎外、鉄幹、晶子、白秋ら多くの文学者が交錯する。

「若山君、僕はどうしても死にたくない。僕はまだ助かる命を金のないために自ら殺すのだ…。見たまえ、そこにある薬が二、三日来絶えているが、この薬を買う金さえあったら…、僕はすぐ元気を恢復する。だがうちにはもう二六銭しか金がないんだよ。しかも、もうどこからも金の入ってくる見込みはない…」「死ぬんだよ、いなくなるんだ。この石川啄木が。許せるかい、そんなことが…。まだ君と同じ二六なんだよ」死の五日前、混乱して必死に訴える啄木。だが、牧水にも金はない。(本文より)

この作品を買った人はこんな作品も買っています

最近チェックした作品