Nuove recensioni

アレスを倒した犯人は魔人です。
結果的に引き分けとなっていますが、魔人が犯人なのは間違いないでしょう。

ストーリーに出てくる者達は、魔人ではなく自分がやったと言い張っています。
アレクシアの母がやったと言えば、今度はザックが、自分が選択したことだと言い始めました。
かばい合っているというよりも、そうするしかなかったって雰囲気がありました。
優しい人たちだなって思いました。

その優しさこそが魔王を倒すのに必要な武器って感じがします。
勇者候補は結構いましたが、ザックだけでした。思いやりの気持ちをもっていたのは。
やっぱり運命だったのかもしれません。

預言者によるアレスの評価は、剣の技術はレオンに及ばず、魔法の方もマリアやソロンに及ばないというものでした。それでも自身を成長させようと懸命に励んでいて、村人達との関係性も悪くないです。勇者として理想的な人物と判断したのもわかると思いました。

一方でザックに対する評価は、何の才能も能力もない少年でした。勇者になりようがない子とも述べています。印象に残ったのは目だけだとか。

そんな評価を受けていた少年が、誰よりも努力をして勇者になっていったのを知っています。
天才と呼ばれていた三人から認められるようになったこともです。
努力の大切さがわかる話だなって思いました。

勇者パーティーに加わった三人が、勇者に抜擢された話が面白かったです。
レオンは予想通りでした。貴族が冒険者の役割をやろうとすれば、旅になじめないのもわかります。
マリアの方は笑ってしまいました。彼女らしい結末って感じがします。
ソロンもマリアと似たような感じになると予想しています。友人がいてこそ、才能を発揮するタイプなので。

彼女が預言者として出向いた時に、あなたが勇者だと言ったのではないかと。
名誉を与えたと同時に宿命を与えたことになります。
これも一種の呪いのような気がします。魔王を倒さないといけないという、使命感が湧いてくるからです。これが彼女の狙いだったのかもしれません。

アレクシアの母は、娘にとんでもないことを言っていました。
内容は割愛しますが、余程のことがなければあんな発言はできないです。
凄まじい人生だったんだなって思いました。

魔王によって攻め滅ぼされるパターンを何度も見てきたとか。
リアルな体験談になっているからか、説得力がありました。
レオンとマリアとソロンが強くなったきっかけも、彼女なのかもしれません。
ソロンが人間側の魔王と呼んでいたのもわかる気がします。

彼女は、魔王を倒すことができる人間が見つかるまで、同じ時間を繰り返していたとのこと。
倒れると同時に時間が巻き戻るらしいです。
これを神の呪いと言っていました。
スケールの大きな話だなって思いました。

勇者が魔王を倒して新しい国王になったとします。
その時点で神の呪いが解けて、次の代に役目を渡すのではないかと。

しかしザックが選んだのは国王ではなく、旅に出るという選択でした。
この場合はどうなるのでしょう?
新たな謎が浮かんできた気がします。

ソロンがタリズ村にやって来た預言者は、人間側の魔王にあたる人物と言い出しました。

最初はとんでもない発言だなと思ったのですが、ソロンの意見を読んでいるうちに考えを改めました。
預言者がこの国にしか現れず、同国からしか勇者が出ないなど、確かにおかしなことだらけです。勇者がタリズ村に現れることを知っていたのも謎です。
それらの謎に迫る内容になっていたので、目の付け所が違うなと感心しました。

この理屈で言うと、預言者は人間側の魔王の妻ってことになります。
面白い設定だなって感じます。

不思議なのが、勇者に姫を与えてもいいと王が発言していたことです。
預言者にとって不利益につながります。
この辺の事情がちょっと気になります。

今回は日常回がメインになっている13巻。
日常回でありながらキャラの掘り下げやいろいろと伏線っぽいものが張り巡らされていくところがまた良いですね。
特にアーザードの過去に関することや滝谷に関することなど興味深いものが出てきています。
なんといっても注目はジダの謝罪の回でしょう。
彼女の内情だったり、歩み寄りだったりというのはドラゴンという種族がどういうものかというものも垣間見られますね。

獅子原と百合香は幼馴染です。一緒にいるうちにお互いのことが好きになったって感じがします。

龍田ともかの方は、高校に通っている間に知り合った友人です。あまりにも距離感が近すぎるからか、幼馴染に見える時があります。まあ、そこが面白いのですが。
今回は、その友人関係に変わる兆しが出てきました。もかも受け入れているようにみえます。そろそろ進んでもいい頃だと思うので、頑張ってほしいです。

小学生アイドルを引退して小学生板前に戻るのは普通じゃなさすぎてちぃちゃん以外いないでしょうね
ちぃちゃんの作った料理に見事にお世話になった電子レンジ料理が面白かったです
暑さで食欲も出ない中でも匂いによって食欲を唆る鰻の凄さと値段を見て引き下がらざるを得ない高さが共感できます
鰻一匹でもおつまみにすると色々数が食べれて良い肴になるんですね

学校の成績はあんまり良くないけど、お店の実質的な店主としては満点なちぃちゃんでしたね
焼き鳥焦がしちゃって反省してるちぃママが可愛いですね
カルピスとハムはそれぞれ異色の組み合わせしてるのにそーめんだけ普通でギャップが笑えました
貰ったお中元でサッと料理しちゃうテクニックと創作能力が凄いですね
基本がしっかりできてるからこそ、できる技って感じがしてカッコ良いです