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「アイドルのボクがリベンジマッチ挑んでみた件」 へのレビュー

    • 2021年06月15日
      レビュアーオススメ!
      アイドル対プロボクサーのボクシング漫画第2弾です。前作のファンとして、販売される日を待ち望んでおりました。
      結論から言いますとシリーズの続編としてこの作品は完璧です。ボクシング・腹パン・嘔吐・リョナといった前作からのフェチな部分は余すところなく取り入れられていますが決して焼き増しではなく、本質はほぼ正反対と言えます。前作が強者による弱者へのいたぶりだとしたら、今作は弱者による強者への逆襲です。リョナとしてどちらが好きかは人それぞれですが、少なくとも私にはどちらもド真ん中です。
      前作で私が最も素晴らしいと思った点は、格下の相手を小馬鹿にしながら執拗に腹部を痛めつける加虐心溢れるプロ側の心理描写でした。今作でもプロの心の声は多くありますが、その効果は真逆です。
      まずは前作同様に、プロはアイドルを心の中で見下し、遊び感覚で試合を行っています。笑みを浮かべながら顔や腹を殴り、流血までさせてしまう彼女は前作同様サディスティックな余裕に溢れています。しかし、アイドルの渾身の一撃を腹に受けてからはそんな余裕も吹き飛びます。自分の技術を信じ、的確な攻撃を考え、実行してもアイドルを倒せません。強者が弱者に堕とされる屈辱的な展開です。
      一方のアイドルは心理描写の類は一切ありません。この一年どんな特訓をしたのか、どんな気持ちでいたのか等、謎のベールに包まれています。この沈黙が彼女に凄みを与えています。
      心に焦りを滲ませるプロと、黙々と試合を続けるアイドル。この対比が素晴らしいです。
      さて、アイドルにとっての完全な復讐とは昨年の自分と同じように相手の腹を抉り、吐瀉物まみれにしてリングに這いつくばらせること。そしてその様子を昨年の相手と同じように笑いながら見下すことです。
      それがやり遂げられたのか、返り討ちにされたのかは是非ご自分で作品を読んでください。
      私と趣味を同じくする方にとっては必ず満足できるはずです。

      4人が役に立ったと答えています

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