作品内容
部長の叱責を受ける同僚に、なにやら色めきたった眼差しをそそぐ、一人の女性がいる。
名前を五坪といい、社でも有能なOLでとおっている彼女は、
それ故に、これまで誰かに辛辣な言葉を浴びせられたことがなく、
この哀れな同僚の困難を、苦境として捉えるよりも、なにか、
快楽の磁場を独り占めしているような、そんな羨望の想いを込めて見つめていたのである。
しかしその後、自分を呼ぶ部長の声にビクリと体を反応させる五坪は、
外野の信じられないとでもいうような声を後にして、部長室に向かう。
果たしてそこには、一見冷静だが、実は怒りをフツフツと溜め込んだ部長が待っており、
ケアレスミスながら慢心と断罪した、彼女の失敗への憤りを皮切りに、
これまでにない、まさに初体験とも呼べるような叱責の嵐が、五坪の心身を襲うのであった。
「COMICエウロパ 2014年5月号(BJ039118)」に掲載されている作品です。
「COMICエウロパ 2014年5月号(BJ039118)」に掲載されている作品です。