海賊ラビィさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 731位 | (役に立った数:141件) |
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投稿数ランキング | 595位 | (総レビュー数:356件) |
男の娘の魅力は色々と語れますが、その一つに「身近さ」があります。
自分は学生時代に非モテ陰キャだったので、どうも異性に対して遠い存在のような感覚が、大人になった今でも残っているんですよ。
そのような自分にとっては、「男の娘」は性の対象になり得る存在で、かつ異性よりは近しい感覚があるみたいなんですよね。
近しい。
砕けた言い方をすれば、ワンチャンありそうなんです。
この作品は、その「身近さ」の魅力を思い出させてくれた作品となりました。
私はビッチ系男の娘が好きではないのですが、例外があります。
それが、エモ系(パンク×中性的)の男の娘です。
自分はヒロイン♂側に感情移入してTS願望みたいなものを満たす傾向があるので、感情移入先がビッチ属性だと、ちょっと……となりがちなんですよね。
ただ、エモ系の男の娘は感情移入先ではなく、シンプルにヤリタイ相手なんですよ。
アングラな印象があって、リスキーなことをしている感がいいんだよなぁ。
サークラ(サークルクラッシャー。サークルの人間関係を破綻させる悪女的立ち位置の人物)な美少女は、有名な概念になっています。
ただ、その概念におじさん概念をかけ合わせる発想はなかった……
この作品では、メス男子でしかないおじさんが田舎の村に訪れて、その村を無意識にサークラしていくお話です。
村人の価値観がアレな因習ものはよく見かけますが、むしろヒロイン♂の価値観がアレなお話は、新鮮でした。
男の娘とニューハーフは似て非なるもので、この短編集は後者の題材を扱うものになります。
社会の暗部というか、陰部というか、ニューハーフものはアンダーグラウンドな雰囲気を感じさせます。
この作品はまさにそれで、Theニューハーフものといった風情です。
作品タイトルには「3」と付いていますが、同人誌において、ここまで続くシリーズものは例外なく名作と言えます。
「村の因習×性処理係」の作品は、男主人公の視点で性処理係ヒロインとおせっせするものが多いです。
ただ、これに「男の娘」を掛け算すると、視点が逆転します。
性処理係ヒロイン♂の視点で、男どもからヤラレるものが多いです。
え、何それは……と感じられる方もいらっしゃるとは思います。
しかし、マゾメス願望があると、これが刺さるんですよ。
王道にして至高です。
不審者でしかない変態女に堕とされて、先輩ペット♂とのつがい役にさせられる元男の子・現男の娘のお話です。
男の娘ジャンルにしては珍しいことに、本番なしではありますが、女性との絡みがあります。
これ、分かっていないとできないですよね。
男の娘ジャンルは、実は異性愛者向きなんですよ。
だから、本番はともかく、前戯パートで女性との絡みを入れるのは有効なんです。
そして、その女性の命令で、強制♂×♂させられるのは、マゾ的な意味で垂涎のシチュエーションです。
素晴らしき分かり手です。
サークル「ゆるやか島」さんの満を持して発表された新作なので、紹介文見ずで買いました。
内容としては、タイトル通りの男の娘同士のお話なのですが、"恋愛劇"であることに特徴があります。
良くも悪くも男の娘同士の作品は、ワンナイトラブ的というかセフレ的というか、その先に繋がらない感覚が残るものが多いです。
その中で、この作品は実にパートナー的で、この先でも2人は繋がっているのだろうと思えるものでした。
男の娘ジャンルの新しい形を見せてもらった気がしています。
いや、これほどの名作にレビューが1件も付いてないとか、マジかよ。
と感じざるを得なかったのでレビュー投稿させて頂いています。
一言で言うと、これは純愛恋愛漫画です。
男性向けエロ漫画は、男の娘ジャンルに限らずですが、恋愛物語というよりもセックスショーになりがちです。
それはそれで良いのですが、年を取るにつれて、性の部分よりも愛の部分の方が大事だなと思うことが多くなりました。
この作品は、そのような寂しさ含む感情を埋めてくれるもので、とても優しい物語です。
ただ、それだけではなく、愛のあるセックスはセックスショーとは違った快楽があります。
もう一度言いますが、この作品は名作です。
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女装男子を主人公とするエロゲーはあれど、全年齢対象ゲーとなると思いつくものが何もない。
そのような状況を打破した傑作作品です。
この種の物語の良いところは、現実的なTSFとして変身願望+承認欲求を満たせるところもあるのですけど、何といっても姥皮的要素です。
正体を隠しており、その正体がいつバレルのかヒヤヒヤするそのスリルが、たまらなく好きなんですよね。
そして、作品全体としては、なんとNL(ノンケラブ)です。
いやはや、分かり手です。
「女装に興味がある」と「男性に興味がある」は同じではないということを、制作陣の方は正しく理解されています。
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これは、間男少年視点での加虐とメスパパ視点での被虐を愉しむものなんだ。
というのが、私の理解です。
間男少年(いじめっ子)視点だと、語り手の大事な人を精神的にも性的にも奪うことで、支配欲や征服欲が満たされます。
特に、メスパパは間男少年視点から見れば、立場的にも力量的にも格上のはずの存在で、それを屈服させるのは万能感すら得られるものでしょう。
そして、メスパパ視点だと「脅迫によって仕方なく」「いけないことと分かっていながら」メスとして性消費されざるを得ない。
これらの要素は男の娘ものに限らず、エロ漫画あるあるだと思うのですけど、その結果を語り手からの視点でも語らせることでマゾマゾしさを増しています。
いやぁ、ぐぅ抜ける作品でした。