例えば行為前のヒロインピンチも丁寧だ。足元、スカート裾、脇腹と、徐々にスライムが這い登ってゆくエロピンチと、その間にどう対処するか目まぐるしく思考しているヒロインのテキストが上手く融合している。ヒロイン側もこれまでの経験から、できること、持てる技術すべてをもって戦い、この抗いも好演出となっており、読者のボルテージを否応なく高めてくれる。
そんな彼女に対し、快楽は容赦なく襲い掛かってくる。「これは敵なんだ」「感じちゃ駄目だ」と強く保とうとしても、開発され切った身体は心を裏切り、連続絶頂を貪ってゆく。人外ならではのありえないプレイも含めて、快楽負けが上手い。
また、挿絵も作りこまれている。画面を埋め尽くすスライムと触手、打ち据えられてできた痛々しい痣、哀れさを誘う破けた衣装、徐々に光を失ってゆく頭の羽飾りなど、大きな箇所から細かい部分まで堪能できる。
特にサンプルにある慎ましいシャーリーの胸を揉みあげる絵は、テキストのエロを格段に高めていてお気に入りである。
シチュも絡め取る触手、敗北を象徴する魔力完全喪失などなど、間違いなくノベルエロ好きにおすすめの作品となっている。