ankos recensionslista

遊んでくれていた“お姉ちゃん”がいなくなり彷徨う哀れな青年を、館の主人が代わりに遊んで癒やしてあげるお話。
遊んでいる最中、彼には主人が“お姉ちゃん”に見えるらしく、全開で甘えてきます。
ただその甘え方も、しっかりと弁えられていて、姉と弟(主人とイヌ)の関係が崩れることは決してありません。
“お姉ちゃん”の躾のお陰で、可愛くて美味しいところだけをいただける一夜の夢物語。
主人が作り上げたものではないため、彼との最終的な関係は「何でも話せる知人」くらいで終わってしまいます。けれど、彼が前を向いて歩んでいけるようになったので、彼にとってはこれがハッピーエンドなのでしょう。
主人は新たなお客様の来訪を心待ちにしております。

過去作の『男子攻め』シリーズに似た感じですが、短編集ではなく、
トラック1～5が全て繋がっていて、1つの物語になっています。
主人公=グリーン(攻め)も固定で、ある程度の設定あり(体格が良いなど)
行為に愛はなく、問題解決のために取り組んでいますが、
コミカルだし、最終的にはノリノリだしで、エロ面白かったです(笑)

クロウのちょっぴりシリアスな心情に共感してしまったので、
本番をフェードアウトではなく、最後まで聴かせて欲しかった……。
と、トラック5を聴くまでは思いました。が、ラスト台詞の言い方が、
トラック1とは違う感じがして、素直に「良かった!」という言葉が浮かびました。

声優さんの喘ぎ声だけではなく、ギャグチックな被ダメージボイスや叫び声など、
様々なバリエーションの声を聴きたい方にもオススメしたい作品です。

キャラ紹介に「高飛車なお貴族様」と書かれていましたが傲岸不遜な感じではなく、
気位の高いおぼっちゃまという感じで憎めないタイプだなと思いました。
視聴側は最初からご主人様の気持ちを知っているので、
召使いにする嫌がらせは、○学生男子のそれにしか思えなくて愛おしかったです。
男性が女性へ挿入することはありませんが、耳や下半身への愛撫はされるので、
一方的な関係ではなく、お互いの理解と愛があっての関係だと分かります。
男性を弄びたいけれど愛も感じたい。そんな方にオススメです。

前作のS心くすぐる変態なカエデくんが好きだったので、
「リラックスした雰囲気」との記述に少し不安を覚えたのですが、
前作以上にデレデレで可愛いカエデくんに、更にS心を刺激されてしまいました。
学生らしいウブさや必死さが堪らなく愛おしいです。
こんな素晴らし子を生みだしてくれた作者さん・声優さんに厚くお礼を申し上げます。
またカエデくんに再会出来る日を心待ちにしております。