とある18禁漫画好きさんのレビュー一覧

一般受けしないであろう癖のある絵柄。

それだけでこの作品をプレイしないのは実に惜しい。

そして、この作品、ホラーサスペンスと言われているが最後までプレイするとそれは少々違っている事に気がつく。

これはプレイヤーの『認識を覆される』事を楽しむものだ。

あなたが見て聞いた物語は本当にあたたが認識した通りなのか?

覆される認識、それは一度、いや、二度、それだけか?

普通ならエンディングと思われる所でもこの作品は実はほんの序章にしか過ぎない。長い長いお話。

何が真実なのか?

同人ゲームとは思えない非常に優れたシナリオである。

惜しむらく、止め絵だけでなく、一部でも良いのでアニメショーンが欲しかった。

ついにこの作品も終結。

意外性とかはないけれど、絵柄さえ好みに合えば、最後まで誰もが安心して読める作品でした。

やはり3巻までとそれ以降の巻の印象に差があるのが唯一の引っかかるところ。

3巻までのややコメディー調と、それ以降の陵辱色の強いちょっと西村寿行の小説に似たダークな雰囲気。これはどちらかに統一した方がよかったと思います。

ただ、全体的には非常に上手く話をまとめてると思います。

欲を言えば、拉致された両親へのもっと色々な方法による調教&陵辱場面を見たかった気がします。

この作品もついに(6)話め。

物語的にはクライマックス。

当初は、一風変わった幼顔の絵柄に興味を持って購読始めたが、エロだけでなく物語的にも結構面白くてはまった。たぶんエロ的にはこの巻がピークで残りはそう期待はできないが、むしろエロ的興味より物語をどう締めてくるか興味が出て、次巻(たぶん最終巻)発行が楽しみ。

この作品、矯正収容所の部分をメインにしてクローズアップ(模写等長く)するともっと良い感じになれたと思う。前半1～3巻までではコメディーなのか、ハード陵辱系なのか作品傾向が判断がつきにくいのが欠点か。

この作品(1)～(3)前半まではややコメディー調ですが(4)からは一気にハードな内容に変わります。矯正収容施設に監禁された父親と母親の話になってからは、まるで往年の陵辱小説の大家西村寿行氏を思わせる陵辱の嵐です。

時折、原作が西村寿行氏の小説ではないか?と勘ぐってしまいそうなほど、人の愛を劣情と権力が踏みにじり、夫婦や捉えられた女たちに地獄の陵辱が加えられます。まさに西村寿行ワールドの再来!

……が、絵柄が独特なので、良い意味で『毒』抜きがされてハードなレイプや陵辱が苦手な方でも行ける受け入れられそうです。内容だけだと読者を選ぶ所ですが、この独特の柔らかい(若いとも言える)絵柄で万人に進められる成人向け漫画になってます。

個人的には(1)から(2)の長女、長男の話は抜いて、父親と母親の話の部分をクローズアップするともっと良い感じになると思うのですが……それは欲張りと言うのものでしょう。

はっきり言って絵柄は、アダルト向け漫画とは程遠い拙さです。しかし、読んでゆく程にそれが逆に新鮮な刺激となります。ともすれば『汚い』感じになりやすいこの手の漫画の毒気が絵の拙さが良い意味で毒消し効果を出してます。
また、絵柄の拙さとは逆にストーリー自体は巻を進めるほどにハードさをましてゆきます。娘、息子の話より、父親&母親の話の方がハードです。個人的には父親&母親のこの先が早く読みたくて仕方ありません。ある意味、往年の西村寿行的なストーリー展開が期待されます。

　ストーリーがハードになっても絵柄に助けられて良い意味で『萌え』要素が消えません。特に母親は絵が上手いと熟女物独特のくどさが出ますが、この作品はその母親(長女は大学生)ですら萌えることができます。

一般的なこの手の漫画に飽きてきた人にぜひオススメです!