Elenco recensioni di でふぉ

シリーズを追っていないので、この作品単体の感想になるけれど、それでもイラストや声の演技、複数作品を個別に聴いても大丈夫なストーリーの組み立てなど、どこを取っても全てがハイクオリティ。喘ぎ声の中にもいろんな感情を滲ませる声優さんの演技には脱帽。

あえて瑕疵を挙げるとすれば、登場キャラ同士のかけあいの要素が強く、自分の主人公感が少し弱い事だろうか。メスガキ感を自分にぶつけられている感じがあまりなかった。(ただ、逆にだからこそのマイルドに味わえる作品とも言えるのかもしれない)

ちょっと触ってみた上でこのモデルの強みを挙げると、

・どの角度から見てもバランスが取れていて綺麗
→MMDのモデル、実は動画制作者の見せ方の工夫や改造などで弱点を克服している場合が結構ある

・ステージや着崩れ、脱ぎなどのオプションパーツが用意されているのでとりあえずコレだけで楽しめる
→脱ぎはモーフというスライダーだけでできるので簡単

・おっぱいの揺れだけではなく、おしりや太ももの揺れも実装されている

・Ray-MMDなどの複雑なエフェクトを入れなくても肌表現が綺麗
(スフィアによって実現されています。エフェクトなどと相性悪い場合はモーフでOFFも簡単。PC負荷が気になる人にも)

・ポーズをつける時にボーンが移動ボーンになっているのも便利(静止画マニア向け)

・腕IK(手のポーズつけるのが楽になる機構)モデルもあって便利

MMDでちゃんとそれっぽい画を作ったり、ダンスさせるのは実は結構大変だったりするのですが、うちふつぼさんのモデルはそこら辺への対応がかなり親切なので、ハイエンドな利用だけでなく「ちょっとエッチなポーズ取らせたい、踊らせたい」というライトなユースもサポートしてくれるモデルとして、特に今回の琴榎ちゃんは最高レベルだと思っています。

MMD触ってみたいけど、どうせならエッチなモデル使ってみたいなという人は是非。

最後に今後の要望として、学生モチーフのキャラの場合「鞄」「学生証」「スマホ」は画作りが捗るので常備してもらえると嬉しい…というのを個人的な要望として挙げておきます。

女の子に言って欲しいいろんな「卑猥な単語表現」は、音声作品好きにとってのメインディッシュ。だからといって、リアルに考えるとビッチキャラでもない限り「いきなり言ってくるのは違和感ある」のが普通。

でも、ヒロインの依子ちゃんはその自分の言って欲しい言葉を、最初「えー?」と反応しつつ、「こちらを喜ばせるために」言ってくれるんですよ! で、だんだんノリノリで言ってくれるようになる。この運びと変化が絶妙。

聴いてると本当に「行為」しかしていないのに、「女の子」の考え方とかこちらに対する優しさみたいなものが強烈に伝わって来るのが素晴らしい。

なんなら、1シーンほぼ抱きついたままのシンプルシチュなのにも関わらず「次、彼女はどうしてくるのか? 何を言ってくるのか」彼女とのやり取りに全く飽きない。ベレス解部さんの脚本力が十全に生かされた一作と言える。

「家事の延長上にセックス」という狂った状態ながら、心理的な不自然さが全くなく、(例えば部屋が狭くて大家族だから、性欲処理はみんな困ってる)などの長女の気持ちを後押しするリアリティがかなり詰められているので、読んでるうちにそれを不自然と思わなくなるのが凄い。

内容については他レビューでいろいろ語られてるので割愛するけれども、姉との関係性が兄弟によって違うので、それに応じたHと姉の心情の揺れがあり、おねショタ、いたずら、無理やり、大人のセックスと、よくこれほどいろんな要素を一つのキャラ、大家族というシチュエーションにまとめてあるなとびっくりする。

ちなみに細かい事ながら、キャラの目を描く時と、目を描かない時の使い分けが秀逸で、読者の心理を分かっている感じで◎です。

ベレス解部さんの作品は、武器屋から二作目。

ヒロインに言葉でずっと蔑まれ続ける展開なのに、だんだん「騙されていてもいいから、この娘の気持ちに応えてあげたい」という、やや意味不明な切ない気持ちにさせられる点が素晴らしい。

タイトルは色物ネタに感じられるが、「気持ちの描き方」は正統派で王道。また、この手の音声作品によくある「国語的になんだか変な表現」が気になるなどという事もなく、安心して楽しめる。

意外と万人におすすめできると思うけれど、不安な方は武器屋からどうぞ。

この手の音声の中では、出色の出来。
　スペーサーなど長さの調節が容易な点もすばらしい。

　唯一残念なのが、呼吸の指示に無理があること。呼吸を吸わせる長さ、吐かせて次吸い込むタイミングなどが計りづらい。吸うタイミングで吐く事になったりして、それの調整に気を取られてしまう。
　ただ、ここを再調整されたVerが出たなら、もう一度購入してもいいレベルの作品。

少々クセのあるキャラ造形ながら、空気感が伝わってくるロケーションと音響、小道具など、たまらない人にはたまらないだろう要素が詰まっている。
　短い目の作品ながら、主観視点の良さを活かしていて他の動画作品にはない魅力が溢れている。
　ヘッドフォンを使うとさらに没入感が高まるので、オススメ。

記憶を失った青年が、過去に館で起きた悲劇をメイドに観せられることによって少しづつ自分を取り戻してゆく話。

オムニバス形式で語られる小話それぞれが館の真実へと繋がる為のパズルのピースであり、それらを集めていくに従って登場人物達に抱く印象がどんどん変わってゆくように計算されつくした構成は正に圧巻。

キャラに音声はないが、グラフィック、システム、音楽、そのどれもが作品を盛り上げるために最高の仕事をしている。

また、ノベルゲーにありがちな「文章や展開の冗長さ」は一切無く、プレイにストレスを感じる事は、悲劇が続くこと以外ないだろう。そして、それすらも最後のカタストロフィの為の仕掛けなのである。

ノベルゲーム初期から、様々なノベルゲームをプレイしてきたが、ストーリーの巧緻をもって判断するならばファタモルガーナの館が随一と保障できる。

是非、暗い部屋で浸りながらプレイしてみて欲しい。