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大好きな兄へ告白して結ばれるところから始まる連作を中心に収められています。

大好きな兄との行為で巨乳をなまめかしく揺らしながら快感に身を震わせる凛がかわいくて、ドSな兄に調教されてあっというまにいやらしくできあがってしまう様子がたまりませんでした。

その様子を偶然見てしまった弟との話も、初めてのことに戸惑う悠がいじらしくて興奮してしまいました。

その他にも、大勢の不良に襲われる話や強気な同級生が襲われてしまう話もあり、気に入るシチュエーションが1本は見つかるのではないかと思います。

ふたなり娘の作品が含まれていると言うことで、ふたなりの苦手な自分は買うのを少し躊躇していましたが、ふたなり娘メインの話は短編11作中2作なので、ふたなりの苦手な方にもおすすめできます。

もっとも、絵柄自体がとてもいやらしくかわいいので、ふたなり娘メインの話も含めて全話を十分に堪能できました。

本作品集は、表題の少年快楽性域(Reversible Gem)シリーズ4本とその他短編6本から構成されています。

少年快楽性域(Reversible Gem)シリーズには、あらすじにもあるとおり、「いのり」のギャップがたまらない作品となっています。しかし同時にもう1人の主人公である篤樹の変化にもたまらないものがあります。「いのり」とその兄に目覚めさせられたものの、どこか心に葛藤を抱えながらいのりと抱き合う篤樹には胸がきゅんとしました。

その他の短編6本もどこか影の差した設定が多く、不幸な少年の魅力が味わえるものとなっています。同じ境遇の者同士、もしくは若干幸福な身の上にある少年とひとつになることで不幸から解放されたい、相手を救いたいとお互いを欲する様はとてもドキドキしました。

表紙の少年の中性的な表情に魅力を感じて購入しました。

シチュエーションも多彩で、少年同士もあれば年上のおにいさんとの話もあったり、人間よりのケモショタを描いた作品もあったりと、1本で十分に満足できるショタ本に仕上がっています。

少年同士の背徳感が描かれている方が私としては好みなのですが、本作品集では少年同士、男同士という点は気にせずに話が進んでいきます。ただ、後ろめたい気持ちにならないという点で、気軽に萌えることができて良かったです。

表紙に違わず、作品に出てくるのは、男の子ぽくもあり女の子ぽくもある中性的な少年ばかりなので、初めてのショタ本にもおすすめできます。

初めから女の子にしか見えず積極的な男の娘と、女装することに戸惑いのある消極的な男の子、という対照的なキャラクターが、女装や同性での行為の背徳感をアップさせていて萌えます。

女子生徒の制服を着ると女の子にしか見えないのに、服をはだけさせると少しあばらの浮いた男の子らしい体つきという対比も良いです。柔らかい体つきではなく男の子らしさのある少し硬めの体つきによって、女の子にしか見えない男の子を犯すという背徳感がさらに増していると思います。

女の子と男の子、その中間に位置する男の娘の立ち位置は、女の子よりや男の子寄りなどいろいろあります。本作品は絶妙に両者のバランスをとっており、体つきは男の子なのに、男性でも犯される姿についくらっと来てしまうのではないでしょうか。

お姉さんに促されるものの、初めての行為に恥じらう男の子がとてもかわいいです。

男の子の見た目がしっかりと男の子しているところも良いです。それでいてまだ性に目覚めていない、えっちなことにそこまで興味のない年頃の男の子に、読んでいるこちらまでどこか罪悪感のような思いを感じてしまいました。

行為中に感じる男の子の表情が豊かでかわいいので、ショタ好きの方にもおすすめできると思います。