Liste des critiques de ホトギリス

意外に、主人公受けにとどまらない展開。全編ライト、コミカルな基調で進んでいく。
織田マリ嬢の、七々織さんの演技はなかなかよい。変にいばっているなかに、どこか空いばりな感じがして、そこにおかしみとはかなさがある。

全ページカラー。
パロディのもとネタについてはあまり知識がなかったが、あまり関係なさそうだった。
主人公舞衣の一人称独白で話は進み、登場する男性については、観察される立場となる。べつにだれというわけでもないし、読者は舞衣が見たいわけなんだしで、これはこれでいい。

同ソ作品というあつかいになっているが、システムまわりは、商業レベル。
真希さんは、おっとりに見えて、かなり積極的に甘やかしてくる。声もなかなかよく、優しくて、よく気づいて、リードしてくれて、理想の姉だ。
全えっちシーンに After Effects によるアニメがあるのが売りではあるが、アニメはもう一歩だった。とくに、体全体の動きとなると、上下するだけというのがちらほら。

基本的に S ッ気のある先生に責められるゲームだが、それは終始一貫している。主人公も図に乗るわけでもなく、最後まで先生の誘導に従っていた。タイトルどおりの期待するままのものがある。
凛子の話もあるが、こっちはおまけ程度。

「コスプレ」を標榜しているだけあり、パターンが多く用意されている。また、単に着替えをしたというのではなく、コスプレにそぐうようなシテュエーションが、各種用意されている。
立ち絵のコスプレパターンがないため、コスチュームの全体像がわかりづらいというのが、気にはなった。
攻略はシヴィア。

あまりといえばあまりな表題だが、恋愛系お手本とでもいえるようなストーリーがきちんと用意されている。
このゲームはアニメが売りだが、イベントシーンでかならず動くばかりでなく、立ち絵まで、表情をもち、よく動く。テレビアニメのギャグシーンのような動きをするものまであり、ここまでのものはそうそうない。
都築愛子役の演技はなかなかよかった。見かけ派手好きな彼女とのケンカばかりの日々と、ときおり見せる情の篤さ、そしてルート確定後のデレた様子が、すんなりつながっていた。昨今闊歩する突飛な萌、ツンデレとはまた違う、調和の見せた役柄だった。

原画は特徴的で、あまり見られないタイプ。とくに腿の曲線が美しい。
声優の演技はかなりのもので、人妻かおるさんの醸す、蒸せあふれるような色香にはドキドキした。また、後半の、複数人プレイ乱発はかなりの圧巻。
ただ、スクリプトでの問題がよく見られる(オートモードでは、音声再生終了まで待たず、待ち時間が固定。イベントシーンでもフェースウィンドウのカットイン・アウトエフェクトがはいって邪魔。回想シーンは、えっちシーンごとに区切られていなかったり、行為にはいるまでに前置きが長々とはさまっていたり)。

塗りや、声優の演技はなかなかよい。横柄な態度をとりながらも、けっきょくは主人公の望みを受け容れているのは、姉もののお約束ごとを守っている。くわえて、低価格のわりにはボリュームもある。
だが、音量調節ができないのは、エロゲとして痛いが、商業ソフト新作でこの価格でこのボリュームという点を考慮すれば、お買い得ではある。

「Sな彼女」主人公稔の悪友、啓太が主人公。聖香が、彼をかわいがるというか、いじるというか、いじめるというかしてくる。保健医らしからぬ、享楽的で自分本位な思考方法がポイント。
主人公の反抗的な態度は最後まで変わらず、調教もののような関係の深化はない。基本的にライト。
攻略はわりと難しいが、プレイ中の雰囲気とは違った、意外にしっとりとしたラストが残されている。

基本的には姉ゲーだが、日下とのイベントもかなり用意されている。また、姉とはいえまだ年齢が近く、経験があまりなくて戸惑う、初々しさがある。
えっちシーン中、イベント絵がこまめに変わり、飽きがこないようにしてある。
謎の指令をこなすという課題があたえられ、攻略はわりと難しいが、ちゃんと遊べる内容になっている。
回想モードが充実していて、えっちイベントシーンを、自分でカスタマイズしてリプレイすることができる。