Elenco recensioni di frequency

もう、それしか言えません。プレイしながら考えていたレビュー内容が、話が進むごとに全て吹っ飛びました。もはやエロ同人ではない。英雄達の一大叙事詩だ!
特筆すべきは圧倒的ボリュームと内容の濃さ。中盤を越えても話はダレることなく、途中で読むのを止められません。ここまで読みごたえのある作品は同人ではもちろん、商業や一般小説でも滅多に無いのでは。

『エリュズニール』シリーズのコアと言える作品。『エリュズニールの騎士』『隷妃双奏』と合わせて読むことをオススメします。

出来不出来の波ではなく、ストーリーの流れの幅がめちゃくちゃ大きいです。コミカルな序盤の後、救いようのない陰惨な凌辱。そのどん底から臨場感あふれる決闘シーンへ、切ない結末からいつものドタバタな日常へと目まぐるしく、かつ違和感なく話が進みます。いくら途中でセーブしても、続きが気になってやめられません。特にトゥルーエンド、手に汗握る戦闘の余韻覚めやらぬうちに、あそこまで爆笑させられるとは。

キャラもみんな魅力的で、冷酷な鬼畜としか言えない悪役達でさえ何処か人間くさく滑稽で、愛嬌があって憎めません。
凌辱シーンは属性も耐性もない自分にはかなり辛かった。だけど、この凄惨さこそが物語のキモ。読み飛ばすと面白さが激減するし、なぜか嫌でも話に引き込まれます。
凌辱や調教が好きじゃない人でも是非読んでいただきたい。それだけの魅力が、この作品にはあります。

僕(しもべ)のはずの主人公が自称・主(あるじ)の小夜子さんと口ゲンカしたり、説教したりしちゃうし。主も主でどこかズレてるし、無邪気で甘えん坊だし、むしろ健気で献身的…を通り越してドMだし。そんなユルーい主従関係と固い絆で結ばれた2人のドタバタコメディです。
　登場人物みんな存在感があっていいですね。特に小夜子さん、喜怒哀楽がはっきりしていて、立ち絵もコロコロ表情が変わり見ていて飽きません。しっかり者の主人公やのほほんとした部長もキャラが立っていて、男同士の会話シーンでもしっかり楽しませてくれます。
ストーリーも時にはほのぼの、時にラブラブ、かと思えばいきなり爆笑のツボを突いてきたり…と読み手を油断させません。
　何より演出が見事。落ち着いたクラシックのBGMが作品の雰囲気とマッチしてるし、えっちシーンのテキスト表示も邪魔というより読むことに集中できます。邪魔なら消せばいいだけだし。各章のタイトル代わりに現われる聖句も、ストーリーを予想する楽しみを引き出してくれます。
　SMシーンが結構ありますが、やられてる本人も喜んでいるんで陰惨さは全くありません。むしろツッコミどころ。ちょっと流血シーンもあるけど、内臓ビシャーなハードものじゃないし、少し耐性ある人なら大丈夫かな。

　主従というより『わがままお姫様と生意気なお付きの騎士』みたいなデコボコカップルのラブコメディ。体験版で気に入ったら、是非オススメします!

お触り系として見ると、触っても動かないというのは本来、致命的な痛手のはず。ですが、この作品はそんな不利を感じさせません。むしろ、徹底的に無駄なアニメーションを省いたが故に『声』や『吐息』が強く引き立ちます。
とにかく声の種類が多いです。喘ぎ声は言うに及ばず、同じ台詞ですら時として声の調子が違います。その微妙な変化が耳でも楽しませてくれます。もしかしたら、その微妙な違いを聞き取る事も攻略に関わっているのかも。
まさにタイトル通り『アノ娘の吐息』を楽しむゲーム。オススメです!

幼なじみのサキが罰ゲームでメイドになる…とは言っても、言葉使いと服装が変わるだけ。
ちゃんと家事はこなすけど、主人公が調子に乗ると怒ります。いや怒るより早く手が出ます。そんな幼なじみの隙を突いてスカートの下を覗いたり、シャワー浴びてる最中に突撃したり、あろうことか寝ている間に乳も揉む。そしてバレる、グーで殴られる…。サキもサキで大人の奉仕?に励んだり、時たま主人公に一服盛ったり(ぉぃ)とやりたい放題。
結局は『メイドさんごっこ』です、いい意味で。ご主人・メイドというガチガチの上下関係ではなく、お互い気を許した腐れ縁同士がふざけて遊んでる感じ。だからサキにいたずらしたくなっちゃうし、返り討ちに合うのもまた楽しかったりします。あれですよ、好きな子にちょっかい出したくなる感じ。
そして段々とサキのガードが緩くなって積極的になると共に、主人公がサキを幼なじみ以上の存在に感じていく過程は甘酸っぱく、見ているこっちまで気恥ずかしくなります。
そんな、おままごとみたいなノリとヌルさで気楽に遊べて楽しめます。

『Succbus』シリーズの1作目。主人公の小夜が襲われたのをきっかけに『淫魔』の力に目覚め、逆に自分を襲った体育教師の精気を吸い取ります。
HTML1ページで全て書いてるので、ちょっと読みづらいのが難点。
今回は覚醒するまでですが、目覚めた小夜がこれから何をしていくのか楽しみです。

いろいろ説明不足だったり、物足りない感じもしましたが、今後の展開に期待させるには充分でしょう。

とにかくお姉さんが強気…と言うか、『おらおら』です。
1コマ目からおらおら。ブチキレてさらにおらおら。責めてるときももちろんおらおら。途中、弟の反応や思いがけない言葉にドギマギしても『おらおら精神』で乗り切ります(笑)。それが『弟ラブ』の裏返しなのはバレバレですけど。
全編通しておらおらでらぶらぶ。年上の女の人にいじられたい人、年下の男の子をいじりたい人、サンプル見てピクンと来た『おらおら属性』の人にオススメです。

最初は獣姦ということもあり、もともとSLG全般が苦手だったのでで敬遠してましたが、好評価のレビューが多数掲載されていたので購入。

主人公の目的が欲望ではなく子孫を残すという純粋な『生殖行為』なのが特徴ですね。それもあまりにも切実で、悲しいくらい純粋なので、段々と感情移入してしまいます。
女の子達にもそれぞれストーリーがあって、それが襲われた後に後ろ向きにならず、つらいなりに前向きに進むのが話の暗さを和らげてくれます。
そして、主人公の目的の源でありストーリーの背後にある1つのキーワードが、このゲームをただのエロゲにせず、時として考えさせられるシリアスものにしています。

戦闘はシンプルですぐのめり込みます。尾行がなかなか面白かったですが、もうちょっと手を加えてもよかったかな?
システムは初心者向け。それほど難しくなく、意外にサクサク進みました。ゲーム慣れしてる人には物足りないかも。

早い話、年上のお姉さんが純粋な男の子をぱっくり食べちゃいます。そして男の子も夜な夜なお姉さんに夜這いを仕掛けます。うむ、ふたりそろってけしからん(笑)。
途中に出て来る『僕(主人公)』の独白とお姉さんの日記が、二人の心の微妙な変化をうまく表していて、次第に行く末が気になります。
そして、エンディングと最後の絵はまさしく感動。男の子のキャラ設定はこのためにあったのかと感心しました。
絵に多少の癖がありますが、体験版で気に入ったのなら損はないでしょう。

誤解の無いように言っておきますが、シチュエーションは思いっきりリアルであり、後ろめたいものもありません。ですが、あえてジャンル選択で『ファンタジー』『退廃/背徳/インモラル』を付けさせていただきました。
セミの声やマンションの一室と言った背景がなぜか幻想のようで、少女との淡々としたセックスが強烈にリアル、それでいてつまらない現実の中に現われた儚い幻のような感じもします。作者は冗談半分で『「不思○の国のアリス」へのオマージュ』と言っていますが、まさにファンタジーの世界に放り込まれたような感じです。
ただゲーム性がやや高すぎ、サクサク進めないのがストレスになってしまいます。