大虚空's Review List

男主人公は種馬のように腰を振る。
いや、振らされる。
それが良いと分かったのはこの作品のおかげだ。
若干S気味だった私を、Mの世界へ連れて行った作品である。
表紙に描かれた三人の美女は主人公のことをどう思っているのか。
最初はただの棒だっただろう。しかし、だんだんとお気に入りの棒へと昇華していく。
強いおなごが鳴くのは、ホトトギスを鳴かせることよりも難しい。
けれども、この作品は見事に鳴かせて見せた。
それも、男主人公の方が最後まで位は下なのだ。
強いおなごは鳴いていながら、男を下に見ている。
それがどれほど私の劣情を高ぶらせるか。
逆転は逆転で素晴らしいが、一貫して貫き通すのもまた一興。
むしろ、それこそがMでありSである私にとって必要な物だったのだ。
この作品のおかげで新たな扉を開けたことを感謝する。

このような素晴らしい作品は今まで見たことがなかった。
年増からロリ系まで、人間から人外娘まで。
絵柄の素晴らしさは語るまでもないだろう。それに加えて、キャラクターも素晴らしい。
無理やりであったり、S気質のある作品は、女性は素晴らしくとも男主人公の方が気にくわないことが多々ある。
しかし、この作品は私の内なる欲望を見事に再現して見せた。
Sであっても一線は越えず、見ていて不快感はない。
Sは好きだけど、可哀そうなのは抜けない。
そんな私の願いを見事に叶え、そして年増とロリ。両極端である二つの道を提示して見せたこの作品に多大なる感謝を述べたい。

ちなみにこれは前半の作品。表紙に描かれている作品についてである。
後半は触手、石化などが激しく、少々好みが別れる。
私は残念ながら、まだそこまでの領域に達していなかった。
しかし、前半の内容だけで充分すぎるほど天にも昇る気持ちを味わった。
購入を迷っている方がいるのであれば、是非とも買うことをお勧めする。