Liste des critiques de 蕪

BGMつき、百合と、個人的には躊躇する要素が入っていたので、すこし買うのを迷ったのですが……
いまでは、後悔はありません。

特に好みだったのは、囁き声と耳かき音です。
囁いてくれる場所はそれほど多くないのですが、不意に耳元に近づいてくるときの「近さ」がくすぐったくて、素敵でした。
また耳かきの音はすごくリアルという感じではないですが、柔らかめの音で、寝るのには心地よいなと感じます。

BGMもそこらへんに配慮されているのか、うるさくなく、寝るのにはちょうど良い感じ。

だるいちゃんがかわいいです。
だるいちゃんがかわいいです。

こういった類の音声は、わりと安眠用が多く、この作品も基本的にはそういう方向性なのですが…
サークル様も一押しだという、「01_おはぃようボイス」はいい意味でうるさく、目が覚める音声です。
ああ、起きて朝ごはんつくらなきゃなぁ…と思えます。
(※お布団から出たくないマンのキーホルダーはあんまりほしくないです)

音の面では、「近い声/吐息」の定位がとても好みです。本当に耳の横で音がしているかのように感じられて、素敵でした。

彼岸花と無口少女様の作品は、いつもキャラクターが素敵なのですが、この作品も巫女のもみじさんが可愛らしいです。

音声は(おそらく)バイノーラルではないですし、他の作品と比べると耳かき音なども多くないので、そう言った音フェチ的な楽しみ方をするよりも、
もみじさんとゆったりとおしゃべりしながら、ちょっと甘い雰囲気でのんびり過ごすその雰囲気を楽しむのに向いた作品なのだと思います。
(とはいっても雨や虫、鳥などの環境音は綺麗に録音されているため、ゆったりとした空気感は楽しめました。また、音声のほうも、ホワイトノイズが丁寧に処理されているのが嬉しいところ)

声優の藍月なくるさんの声も素敵ですし、もみじさんのキャラクター性も可愛らしいので個人的にはとても楽しめました。

番外編…ということで、ビャクにいろいろと癒してもらう音声です。

Tr1～7までは、内容の紹介にある通り汗拭きから始まり洗髪、マッサージとクオリティの高い音を楽しむことが出来ました。
正直な話、下手なハイレゾを詠った音声よりもはるかに質が良いです。
特にお気に入りは洗髪～炭酸マッサージの流れ。頭蓋を通してゴリゴリなる音が好きな人にはお勧めです。

後半tr08以降はテン様も登場します。
主人公がビャクに癒してもらっているところに、テン様が返ってきて……という流れから、嫉妬から声を荒げてしまうテン様を楽しめます。
つい声を上げてしまい、後から若干気まずそうにするテン様がとてもとても可愛らしいのですが、
ココだけ若干音声が大きくなってしまうので、入眠用には向かないところです。

キャラの可愛さや、マッサージ・シャンプーなどの音フェチ要素を楽しめる作品です。
耳かき音や催眠音声を求める方には少し方向性が違うかなと思います。2キャラ分収録されていますが、どちらも可愛らしく、キャラクターのセリフにニヤニヤしたい人にはお勧めの作品です。

個人的な好みのポイントは柚花めぐの「髭剃り」のパート。
それなりの数の音声作品を聞いていますが、髭剃り音を取り扱っている作品は多くありません。
肌の上をざりざりと剃刀が通っていく音は、心地よいです。床屋などで、髭剃りや産毛そりをしてもらうのが好きな人には特におすすめいたします。

コンセプトや音も素敵なのですが、
何よりこの作品の魅力はキャラクターと、その距離感なんじゃないかな、と思います。

登場人物の魔女さんは決して、甘々でもらぶらぶでも萌え萌えではなく、
あくまで「癒しを提供しにきた魔女」としてふるまいます。
しかし堅苦しい感じでもなく、どこか天然っぽい感じのおっとりとした敬語で話かけてきます。
その感じがとても良いのです。
こういう人とゆったりお茶でも飲みながらお話しできたら、
最高の休日になるんだろうな……そんな雰囲気です。

ちょっと変わったほんわかした感じの女性と、
ささやかで穏やかな時間を過ごしたい、という人にはお勧めです。

さて、音声作品としての質ですが、独特の趣があって、
これまた良しです。
ものすごく鮮明だとか、空間を感じるという音作りではないと思うのですが、変なノイズを感じることなく聞けるかなと感じます。
個人的な好みのポイントは、マッサージ部分。
顔から頭をマッサージされる、頭蓋骨に響くようなゴリゴリした音が収録されていてこれが気持ちよいです。

おどおどした後輩ちゃんと、あまあまらぶらぶする漢字の作品です。
本番行為はなく、キスや耳なめがプレイのメインです。
本番よりもむしろ、キャラクターの魅力や前戯までが一番燃えるんだ!　という人にはぜひおすすめしたい作品。

癒されるとも、楽しめるとも何か違うような……
例えるならば、部活のない日の部室でだらだら駄弁ってる時の心持というか……逆にわかりにくくなった。

「あなたにとっての近しい人がそこで動いて喋ってる」のコンセプトの通り、しゃべってるだけ、という。でもそれが妙にはまるんです。
「近しい人」はあなたに対して、好きとか愛してるとからぶらぶちゅっちゅとかしてくれるわけではなく、ただ「あんたってそーゆーとこあるよね」と文句を言ってくるだけです。だがそれがイイ。

音フェチ的な要素も少しあるのですが、そこがメインではなく、世界観や空気感を楽しむ者なのだと感じました。

ちょこっとヴァンパイアな彼女と心を通わせ、恋人同士になっていくという甘い甘い物語。
甘さは前面に押し出されているとは思うのですが、3時間聞いて胃もたれしないけれど激甘というラインを攻めていっていて素敵でした。

(ちょこっととはいえ)吸血鬼である、という出自のせいか、どことなく主人公に対して距離がある朱音さんがとてもいじらしく、微笑ましい気分になりながら聞くことができました。

吸血鬼で、すこし寂しがり屋で、上品な雰囲気のする朱音さんとの同棲生活。甘いです。甘いです。

前作『 ちょこっとヴァンパイアな彼女からの危険な(?)求愛系吸血!』で高校を卒業したふたりは、大学生になり同棲生活を……という内容。前作を知らなくても楽しめますが、前作を聞いているとニヤニヤできるのでおすすめです。

同棲生活と言っても、甘く爛れた……という感じではなく、ちょうどよく甘々で、少しだけ将来への不安や、すれ違いなんかもあったりして、ちょうどいい塩梅だと感じました。
恋人同士の何気ない会話がお好みの人は是非。