kenmari's Review List

お昼ご飯を食べようとするもののお金が無い雛ちゃんのために最初から持っているきゅうりや色々な人妖から不用品を集めて様々な物と物々交換をしながら最後には豪華な料理や価値の高い品物を手に入れる事が目的のゲームです。

このゲームの一番の売りは会話量の多さです。一つの品物につき交換先が二・三か所在り、そこで交換した品物にも二・三か所、さらにまた次と際限なく選択肢が広がっていき最終的に手に入る品物も千差万別と攻略の道筋が無数にあるのが面白い要素になっています。ただ難易度は相応に高く一番良いエンドを迎えるためには誰とどの品物を交換するかをガチガチに攻略チャートを組まなければ難しいバランスになっています。

FEリスペクトの戦略シミュレーションRPGです。
まず何よりも驚くのは主人公以外のキャラクターは男も女もモブキャラも地の文のナレーションに至るまで全てがフルボイスという点です。それも数人の声優さんによる使い回しもなく総勢25人という豪華仕様になっておりキャラ同士の会話を聞いているだけで没入感が得られストーリーに入り込める仕様になっています。
ストーリーやキャラも本家FEに準じた内容で過酷な戦争を戦い抜く英雄とそれを支える軍師の主人公の成長物語として王道ながらも面白い作品に仕上がっています。

ただ一つの欠点として物語の合間にキャラ同士の支援会話があるのですが、一周につき一人ずつしか見ることが出来ず、すべての会話を見るにはゲームを四周もしなければならないのはキャラの会話が魅力的なこのゲームの残念な点だと思います。

SEQUELシリーズの第三弾です。

流石にシリーズ三作目ともなるとRPGとしての安定した面白さは健在で、今回はそれに加えてストーリーがこれまでより抜きんでたクオリティに仕上がっています。虫の国と呼ばれ人間が全く存在しないシスマを舞台に仲間と共に探索&調査を進める中で徐々に明らかになるシスマの真実と悲劇。さらに救いようのない悲しいエンディングを迎えてしまった寂寥感も含めて忘れられないほどに印象深い作品です。

悪○城ドラキュラにゾンビパニックが混ざったような世界観が売りの王道RPGです。

まず主人公に面白黒人枠のボブを据えてヴァンパイアハンター・エロイ衣装のシスター・霊幻道士・エクソシストなど様々なゲームや映画などを参考にしたバラエティー豊かな仲間が特徴的でした。物語序盤でドラブタ伯爵が復活し世界中ゾンビだらけになっているという洒落にならない状況ながら、このサークルさんはぶたがメインのコミカルな作風の敵が多く主人公達の楽観的でのんきな会話も相まってホラーが苦手な人にもオススメできる作品になっています。

獣人娘がパートナーと共に負ければ凌辱される闘技大会を勝ち抜いていくSRPGです。

このゲームかなり長い期間を費やされて作られた作品だけにゲーム部分の作り込みが半端ないです。一番の売りである戦闘アニメは緻密に描かれたドット絵がヌルヌル動くうえにキャラ固有の必殺モーションが全キャラに複数搭載されているという、どれだけ時間をかけたのかと思うほどに作者のこだわりを感じさせられるシロモノです。
システムも独特で、よくあるレベルアップ方式のランダム成長ではなくパートナーとの訓練で成長ポイントを稼ぎそれを振り分ける事で能力が上がるシステムになっており、全編にわたって誰とどんな訓練を行うかに頭を悩ませることになりました。
キャラも個性的で訓練後の会話イベントやサブイベント・オフのデートイベントなど知れば知るほどそのキャラが魅力的に思えてきます。

これらの事からこのゲームは一切の妥協無く作られており掛け値なしに面白い作品だと思います。ただ唯一の欠点はその面白さが作品説明やサンプルCGからでは充分に伝わらず、多くの人がこの作品をスルーしてしまっている点です。このゲームのヒロインたちは人外色がかなり濃くガチのケモナーでなければ抜く事が出来ない仕様になっています。どんなにゲーム内容が素晴らしくてもエロゲーとして売り出している以上抜けない絵では購買意欲につながりません。
また、売りの戦闘アニメも静止画ではどれだけ動くのかクオリティの高さが伝わらないのでゲームのPVを作るなどして多くの人の目に留まるようにする必要がある気がします。

総括するとゲームとしてはとても面白いのに多くの人がそれを知らず売れないまま埋もれてしまっている勿体ない作品という感じです。

諸事情により一週間の間新聞を書けなくなってしまった文の代わりにはたてがゴーストライターとして奮闘するゲームです。
異変でも起こらない限りは基本的には平和な幻想郷で新聞の記事になりそうなスクープなど転がっておらず困っていたはたてに文はでっち上げでも妄想でもいいから何か書けとジャーナリストにあるまじき問題発言からスタートするという展開には笑わせてもらいました。
ゲームの進め方としては街に出てネタ探し・ネタを組み合わせて新たなネタを考えるネタ発想・三つのネタを組み合わせて新聞執筆・新聞を文に見せてテーマに沿って☆評価の繰り返しで進めていきます。ネタの組み合わせ次第でほのぼの・ギャグ・ホラー・不謹慎ネタなど様々な新聞記事をでっちあげていくのは楽しいのですが、ネタが増えるにつれて組み合わせの幅がどんどん広がっていき最後には全てのネタを総当たりで調べなければならないのが少々手間でした。

主人公のにとりが家に遊びに来た萃香にアルハラされたりパワハラを受けたりしながら一週間を乗り切るゲームです。
基本はADV形式で進行していき要所要所でプレイヤーがひらがな三文字以内の言葉を入力してその内容により物語の展開が変わる仕様です。例えば初対面のあいさつをする場面で丁寧な対応をするか、フランクな感じを出すか、はたまたいきなりケンカを売るなんて事も可能ではある。ただし意味の無い単語には反応が無くある程度展開を進めるためには決まったセリフを入力しなければならないので発想と閃きを駆使してプレイする必要があります。とは言ってもどんな対応をしてもゲームオーバーになることはなく何度でもやり直しは可能なので面白いネタ台詞を入力して反応がないかどうか探しながらプレイするのが楽しむコツです。

サキュバスの国に連れてこられた主人公がバトルファックのコロシアムで解放&元の世界への帰還を目指して闘います。
良かった点としてそれぞれのキャラクターが個性的で魅力的です。日数ごとに会話内容が変わっていくので用はなくても話を聞きに行ってしまうぐらいに楽しめました。
注意点は作品説明にもありますが相手が強いです。戦う連打で勝てるような甘い敵は一人もおらず戦う前の準備段階で限り有るリソースである精力や体力を使い相手の弱点を調べ、ステータスを上げ、回復アイテムを買って準備万端で挑んでなお勝率は五割に届くかどうかというぐらい難しいです。救済措置が有るので詰むことは無いですが素で勝とうとするならばかなりの苦行を覚悟してください。

ようつべやニコ動などゲーム実況でお馴染みのボイスロイドの琴葉姉妹が主人公という他では見ない唯一無二の設定が魅力の作品です。
絵本の中のような優しいタッチで描かれた3D空間を某ペーパーなRPG風のペラペラな2Dキャラな茜と葵が所狭しと駆け回る様は見ているだけで心がほっこりしてきます。
ストーリーをスムーズに進めれば十数時間でクリア可能なので若干ボリューム不足感はありますが豊富なサブイベントに収集要素でもある女神の置物集め・アイテム図鑑や敵図鑑の完成など色々と楽しめる要素が多く有るので思った以上に長く遊べるいいゲームです。

逆〇裁判オマージュの東方二次創作品です。
なんと言っても一番の売りは叩けば響くような会話の面白さとその豊富さです。逆裁お馴染みの脚立ネタからホワイトボードを調べたときに発生する東方サッカーネタ、Gガンやキン肉マンなどの漫画ネタなど多岐にわたり、色々なものを調べるだけでも楽しめます。さらに様々なオリジナル設定を交えながらも原作設定をうまく落とし込んでおり奥深い幻想郷の世界観を表現している点は高評価です。

唯一の欠点はエラー落ちがあまりにも多すぎる点です。本当に何の脈絡も法則性もなく突然発生するのでこまめなセーブが欠かせません。さらに制作ツールの吉里吉里2/KAG3は場面が変わるタイミングのセーブデータしか残せないので最後の犯人を当てる場面などの会話の長いシーンではほぼ確実にエラー落ちが発生し何十回も最初からやり直しをさせられるのは非常にストレスが溜まります。これさえなければおすすめできる作品だっただけに非常にもったいないと思います。