にゃんとひごもっこs recensionslista

安い。
規約が緩い。
クオリティが高い。
数やバリエーションも必要十分。

という具合で、よほど自分の作風に合わなさそうだからというのでもなければ、とりあえず買っておいてしまってもいいのではないだろうかというレベルの素材集。

規約が緩いので、単にそのままゲームの素材として使う以外にも購入者の裁量で色々な用途が考えられそうですね。

作品説明に『撃って壊して突き進み』とあるように
敵を倒してステージクリアしていくという、シンプルで遊びやすい東方二次創作のアクションゲーム。

操作感も良く、ドカドカ攻撃してドンドン倒してサクサク回避してと
滞り無く東方キャラ達を動かすことが出来る。
通常ステージ、集団で攻めてくる雑魚敵を蹴散らすのも楽しいが
原作さながらの色々な攻撃をしかけてくるボス戦も、各ステージの間で良いアクセントになっている。

また、ただステージを進んでいくだけのゲームではなく
ある意味メインの目的にもなり得る多彩な装備の収集要素や
コツコツとではあるが、キャラクターの強化をしていくことが出来るのも嬉しいところ。

終盤は相応に敵の攻撃も激しくなるし、プレイアブルキャラクターが12名もいると
好きな・気に入ったキャラクターが扱いにくいと感じるケースもあるかもしれない。
しかし、4種類から選べるという難易度選択の豊富さもあり
前述の装備集めなどとも合わせて、クリアするだけならアクションゲームとしては比較的万人にオススメ出来そうだ。

ドット絵のグラフィックや東方アレンジのBGMなども十分以上のクオリティがあり
何よりゲーム部分をテンポ良く進めていけるのが美点だろう。


ストーリー的な要素はあってなきが如しだが、このレトロチックな具合が
サクサク進めていける感じの良さを助長しているともいえる。
手軽でありながらしっかり遊べる、しっかり纏めて作り上げられたゲームとして
東方好き、またそうでないゲーマーもプレイしてみる価値はありそうだ。

撃って壊して避けろ。というような、基本部分はシンプルに作られているSTG
説明にあるパンダーアップシステムのおかげで、STGは難しい…という層にもお勧めできそうだ
値段も手頃でボリュームも中々。簡潔でもシッカリ書いてあるマニュアルや、資料的なhtmlも好印象


白黒な画面で、レトロ寄り…偶にはチープにも感じるグラフィック
いわゆるチップチューン的で、且つ、いかにもSTGな熱い曲…からは外してくることも多々あるBGM
気ままなパンダ達の、長い戦いの物語

どれも単体で抜き取ると、普遍的でないという意味では変わっていると言えそうだが
合わさって完成しているこのゲームは、非常にまとまりが良く感じる(洗練されている感じとも言える
特に、素材曲らしいBGMは、「でも今更専用曲作る必要無いよね」
という感じでバッチリはまっており、作品全体の雰囲気を作っている

STGにしては珍しくゲーム中で語られるストーリーも、内容を書くのは控えるが、さすが作者の本職と私は思えたし
また、語られる分量や余計な演出のないテンポも良かった。読む読まないの選択性も人によっては有難いだろう
作者は出来れば(文字で)語りたくなかった…というようなニュアンスで後書きにて述べているが
一つの物語と感じる最低限の物量が別に示されることで、クリア後に満足感があったようにも思う


熱い稼ぎシステム要素・画面上にアイテム大量・綺羅びやかな弾幕・カッコ可愛いキャラクター等など
STGによくある要素や流行的な要素は無いですが、少なくとも、買ってクリアして、良かったなぁ…とは感じ
また、ゲームする人(特にシューター)なら、ちょっぴりでも、そう思えるんじゃ無いのかなぁ…
と、そんな風に思えたゲームでした

はちみつくまさんの二次創作RPG、東方冥異伝のサントラ
この曲の量なのに、mp3だけでなくWAV形式の曲データも同梱されているという、ある種暴力的ともいえる仕様に感心
歌詞や曲リスト、収録元となったCDのジャケット表裏も画像データとして収録されていて抜かりがない

曲の方も、東方アレンジ、オリジナル曲共に良い出来なので
東方ファンもゲーム音楽ファンも満足できるだろう

むしろゲーム音楽好きなら、そこまで東方のアレンジに興味が無くてもこの商品を選んでいい
…と、書いてしまうくらいオリジナルに良い曲が揃っていたりもする。特に熱いバトル曲の数々は必聴

悪いところを探せば、曲のループ地点が完璧に出来ていないオリジナル曲があったりするが
(そもそも、元々のゲームの方でもそうなってしまっていたりするのだが)
それを突っ込むのも少々野暮かなとも思わされる、137曲という量・曲の出来・CD音質・お求めやすい値段…である

このサークルのゲームの曲は総じて良い事が多いので
その確認、入り口として、満足度の高い(であろう仕様の)このサントラを買うという選択もお勧めできる

今となっては少々古さも感じる作品だが、シューターなら買って損をしたと思うこともそうはないだろう
普通に遊べるし、少々斜め上の方向な雰囲気のキャラの掛け合いも楽しめる。サクサクした撃破音も小気味良い
破壊可能な特殊弾をばら撒いて攻撃してくるボス戦のプレイフィールも中々に新鮮
オプションの位置を切り替えるフォーメーションを購入出来る要素も○
(初期に選択できるフォーメーションも十分使える。収集しないと遊べないなんてことも無い)

特段シューティングを嗜好してなければ、同サークルの他の有名なシューティング(スグリ、ソラ等)を選ぶのもアリか
逆に、ソラ等から橙汁ファンになったなら、十分以上に遊べる旗揚げ作品であるこのゲームを楽しむのも悪くない

敵を破壊すると、敵が出している通常弾を消せるのもあって
難易度はシューティングとしてはホドホドに抑えられている印象
勿論、フォーメーション切り替えによる攻撃法変更…が前提の敵配置等
相応に覚えることもあるし、EASYなら不慣れな人でも初見から余裕…って訳でもないですが
総じて遊びやすく仕上がっているので、機会があればこの本格軟派シューティングゲームをどうぞ

(先日続編が発売されたようですが、未プレイなのでソチラと絡めては書けませんでした…)

Blue Forestさん発売の素材集のうち、vol.12と13を合わせたもの
収録されているキャラクターは、それぞれvol12・13のページのサンプル画像で確認できます

服装や表情などの差分も含めればかなりの物量、質も高いです
一見他より高いように思えますが、むしろ他の立ち絵素材集に比べて安いくらいと言えるでしょう
PSDファイルも用意されているので、扱える環境のある方なら更に色々出来ますよ