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この作者さんはよく作品紹介で言われるように「カオス」という言葉がよく似合います。
ハードからコメディへ、あるいはその逆へ。一瞬で入れ替わってしまうことが少なくありません。
本作でも短編集の方でそんなカオスぶりが遺憾なく発揮されており、特に海上を漂流する少女達を描いた無声漫画はもはやシュールギャグの領域に片足を突っ込んでる感があります。
それでもしっかりエロいのは、ひとえにその卓越した画力によるものでしょう。
その画力がシリアス方面に強く向けられた表題作で、改めてポテンシャルの高さを思い知らされました。