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「ハーレム双子ロリータ」 へのレビュー

    • 2018年01月20日
      レビュアーオススメ!
      文章力とシナリオに定評のある、「夜のひつじ」様の人気シリーズの第5作目です。
      前作のレビューでも触れましたが、本サークル様は、作品の方向性という意味で、2つのラインがあり、比較的ライトなものに鋭いメッセージが挟んであるものと、精神的な意味でまずしくて、たらない人たちの人生観や人生哲学について語る重い作品とに大別されると筆者は考えていますが、『ロリータ』シリーズは後者の代表であると思います。

      個人の感想なので、作者様の意図と外れる部分もあると思いますが、前作でシリーズの根幹である人生哲学的な部分にはある程度の「こたえ」が表現できていたので、本作からは別の切り口での再スタートしているような印象を受けました。
      筆者としては、文章の表現がノベルスからメッセージボックス形式になったことと、攻略ヒロインが2人になったことは大きな変化と考えます。特に攻略ヒロインが2人になったことについては、これによって『ロリータ』シリーズが持っている人生観や人生哲学(=世界観)を自然なかたちで表現することができており、今回のシナリオに関しては、それらを踏まえて一歩踏み出したような内容になっています。レビュータイトルの「はんりょのかわりにはならないよ。」はヒロインのすなおが序盤に主人公に語り掛けるセリフなのですが、このセリフの意味するところと、そこから展開される、みんながもっているとされる「富」の話は、筆者のような人間には切実なものでしたので、正直ゾッとしてしまいました。

      上記のような刷新された内容に目がいきがちですが、先にも述べたように1~4作で語られた内容をキャラを通してもう一度表現されていたり、絵師さんがお馴染みのお二人であったり、声優さんもまたお馴染みのお二人であったりとシリーズファンの方向けのサービスもしっかりありましたので、ファンの方もそうでない方も楽しめる一作になっていると考えます。
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      18人が役に立ったと答えています

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